「アルコキシド」の版間の差分

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金属種が[[ナトリウム]]、[[カリウム]]などアルカリ金属の場合はイオン結合性であるが、[[マグネシウム]]や[[アルミニウム]]などの場合はイオン結合と共有結合の中間的な性質を示すなど、カウンターカチオンの種類によっても金属-アルコキシド間結合の性質は変化する。
 
アルカリ金属のアルコキシドは強い[[塩基]]であり、かつ強い[[求核剤]]である(ただし、R 基の[[立体障害]]が大きい場合は[[求核性]]が弱められる)。アルコキシドは一般に水などの[[プロトン性[[溶媒]]の中では不安定であるが、[[ウィリアムソン合成|ウィリアムソンエーテル合成]]などのさまざまな反応において反応中間体や活性種としてはたらいている。
 
金属ナトリウムなど、プロトンよりも酸化還元電位がかなり高い金属の場合、アルコールに金属が溶ける際に[[水素]]ガスを放出して金属アルコキシドが生じる。この反応は硫酸がイオン化傾向の大きい金属を溶解する場合に相当し、アルコールは[[酸]]のようにはたらいている(プロトンが金属を酸化することで金属がイオン化する)。