削除された内容 追加された内容
126.25.169.175 (会話) による ID:65282061 の版を取り消し
3個の出典を修正し、0個にリンク切れのタグを追加しました。 #IABot (v1.5.4)
9行目:
 
[[ファイル:Sanjūroku kasen, Kesōbumi, Genroku koro fujin by Mizuno Toshikata.jpg|thumb|[[水野年方]]筆「三十六佳撰」より『懸想文 元禄頃婦人』懸想文売りを描いた錦絵]]
古くは'''懸想文'''(けそうぶみ)といい、相手に対する恋心を[[和歌]]に詠んで紙にしたため、それに関連する草木を添えて、人づてに渡しあった。ここから派生した文化として、「懸想文売り」が存在し、[[国宝]]上杉本[[洛中洛外図]]屏風(米沢市上杉博物館蔵)にも描かれている。懸想文売りとは、京の都で赤い着物に身を包み、古来は[[立烏帽子]]を 後には編笠を被り、顔を白い布で覆った姿で、正月初めに懸想文を梅の小枝に刺して売り歩いた行商人である<ref>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/懸想文売り-490156|title=懸想文売り【けそうぶみうり】|accessdate=2017-6-26|work=百科事典マイペディア|publisher=日立ソリューションズ・クリエイト|archiveurl=httphttps://archive.is/IhjK5#6020170625213644/https://kotobank.jp/word/%E6%87%B8%E6%83%B3%E6%96%87%E5%A3%B2%E3%82%8A-490156|archivedate=2017-6-25日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/懸想文売り-490156|title=けそうぶみうり【懸想文売り】|accessdate=2017-6-26|work=大辞林 第三版|publisher=三省堂|archiveurl=httphttps://archive.is/IhjK5#4620170625213644/https://kotobank.jp/word/%E6%87%B8%E6%83%B3%E6%96%87%E5%A3%B2%E3%82%8A-490156|archivedate=2017-6-25日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>。この懸想文は厳密には恋文に似せて縁起を祝う文を書いたお札で、このお札を買うと良縁が得られるとされた<ref>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/%E6%87%B8%E6%83%B3%E6%96%87-490155#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89|title= けそう‐ぶみ〔ケサウ‐〕【懸想文】|accessdate=2017-6-26|work=デジタル大辞泉|publisher=小学館|archiveurl=httphttps://archive.is/ojVcq20170625221125/https://kotobank.jp/word/%E6%87%B8%E6%83%B3%E6%96%87-490155%23E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89|archivedate=2017-6-25日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>(屏風の左隻第3扇に売り手が見られる)。
 
「代筆恋文」というのも文化的にはあり、例として、[[高師直]]が美人と評判の塩谷高貞の妻の話を聞き、夢中になってあらゆる手を用いて口説こうとするも、なびかなかったため、[[吉田兼好]]に恋文の代筆を依頼する。文は送られたが、高貞の妻は文を開きもせず、庭に捨ててしまう<!-- 『日本「歴史力」検定』 日本の歴史研究班編 [[リイド社]] 2009年 ISBN 978-4-8458-3230-9 p.104 -->。この逸話のように、古くは文筆の才ある者に代筆をしてもらう例もあった(この場合、武家が随筆家に頼った語りである)。他にも当人が文盲である場合、意思を伝えるために代筆を依頼する例はある。