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[[画像:Preta S.jpg|thumb|right|200px|餓鬼]]
[[画像:Gaki-Zoushi.jpg|right|thumb|260px|餓鬼草紙]]
'''餓鬼'''(がき、{{lang-sa-short|preta}}、{{lang-pi-short|peta}}、音写: 薜茘多〈へいれいた〉)とは、[[仏教]]の世界観である[[六道]]において餓鬼道(餓鬼の世界)に生まれた者{{refnest|name="ブリタニカ国際大百科事典"|[https://kotobank.jp/word/%E9%A4%93%E9%AC%BC-43451 「餓鬼」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典]}}{{refnest|name="日本大百科全書(ニッポニカ)"|[https://kotobank.jp/word/%E9%A4%93%E9%AC%BC-43451#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 「餓鬼」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)]}}プレータ。原語の preta はかつては死者の霊を指したが、仏教において[[輪廻|輪廻転生]]の生存形態である六道に組み込まれた{{refnest|name="日本大百科全書(ニッポニカ)"}}
 
== 概要 ==
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食物に『救抜焔口陀羅尼経』に説かれる陀羅尼によって加持すると餓鬼の苦を取り除くとされる。
一般的には盂蘭盆供養の一つとして行われところから盆行事と混同されているが、施餓鬼法自体は本来は特定の月日の行事ではなく、僧院等では毎夜行われることもある。
 
== 民間信仰における餓鬼 ==
仏教の布教とともに餓鬼が市井に広まると、餓鬼は餓鬼道へ落ちた亡者を指す仏教上の言葉としてではなく、飢えや行き倒れで死亡した人間の[[死霊]]、[[怨み|怨念]]を指す[[民間信仰]]上の言葉として用いられることが多くなった。こうした霊は[[憑依|憑き物]]となり、人間に取り憑いて飢餓をもたらすといい、これを[[餓鬼憑き]]という<ref>{{Cite book|和書|author=[[村上健司]]編著|title=妖怪事典|year=2000|publisher=[[毎日新聞社]]|isbn=978-4-620-31428-0|pages=97-98頁}}</ref>。