「大日如来」の版間の差分

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== ヴィローチャナとの関連性 ==
大日如来を[[インド神話]]の[[アスラ]]神族の王[[ヴィローチャナ]]に求める学説がある。この名が華厳経の教主の[[毘盧遮那仏]]([[ヴァイローチャナ]])と類似することから、毘盧遮那仏から発展した大日如来とも同一視するというものである。この説は、チャーンドギヤ・ウパニシャッドの説話を根拠としているようである。
マハーバーラタには太陽神ヴィローチャナとアスラ王ヴィローチャナと同一視している箇所が32例もある<ref>興福寺監修「阿修羅を究める」小学館、2001年、p.103より</ref>。したがって、大日如来=アスラ王ヴィローチャナの可能性は高い。
また、インドの[[叙事詩]]『[[マハーバーラタ]]』においては、ヴィローチャナとは単に太陽神のことを指す場合があり、この時代になると特定のアスラ王の固有名詞以外の意味を持つようになっていた。さらに、太陽神としての[[ヴィシュヌ]]や[[スーリヤ]]もこの異名を持っている<ref name="M" />。
 
しかし、マハーバーラタの太陽神ヴィローチャナと、アスラ王のヴィローチャナは基本的には別個の存在である。
そもそも、大日如来については、もともとどこから発生したのか、不明な点が多く、今後の研究を待たれるところである。
 
== アフラ・マズダーとの関連性 ==