「日本人バイカル湖畔起源説」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
表記
29行目:
 
[[ペンシルベニア州立大学]]のRoychoudhuryと[[根井正利]]は、Gmがモンゴロイドを分けるために有意な役割を果たすと述べる一方、[[フェニルケトン尿症]]遺伝子の分布が松本の仮説を支持するように見えるが、この見方は、中国の北部と南部のより広い地域で大々的な標本調査が行われない限り受け入れ難く、また、単独の遺伝子座による情報は個体群の違いに歪んだ見方を与え得ることに注意すべきである、と述べている<ref>The Emergence and Dispersal of Mongoloids</ref>。
 
Gm遺伝子で日本人バイカル湖ルーツ説としたのは大きな欠陥がある。なぜなら、北方型Gm遺伝子なるものが西南オーストラリアのアボリジニもあるから。アボリジニは少なくとも5万年前には東南アジアにいたと考えられ、北にいって再び南下してきたと考える事は出来ない。
 
東南アジアにいた原モンゴロイドが氷河時代が終わると北上して日本列島や東アジア、バイカル湖まで北上したのではないか。一方、東南アジアから北上しなかった人は、熱帯特有の熱病などの対応するためGm遺伝子を変化させざるを得なかった。南方型Gm遺伝子の持ち主はマラリアに強いそうである。オーストラリア西南部に残されたアボリジニと、北上して日本や東アジア集団は、氷河時代以前からの南方にあったGm遺伝子を保持し続けたと考えるのが妥当であろう。
 
=== 日本人の北方起源を提唱 ===