「ヒモムシ」の版間の差分

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'''ヒモムシ'''は、その名の通り[[紐]]状の動物で、見かけの上ではその他に目立った特徴がない。動きの鈍い動物であり、底を這い回るものが多い。体は左右相称で、腹背があり、不明瞭ながら頭部が区別できる。前端に[[口]]、後端に[[肛門]]があり、いわば典型的な[[蠕虫]]である。附属肢や触手など見かけ上で目立つ構造はないが、前端に内蔵された[[吻]]があり、これをのばして摂食などに利用する。
 
ほとんどが底生生活で、一部に浮遊生活のものが知られる。大部分の種が海産であるが、淡水産、陸生の種もわずかに知られている。体長は数ミリメートル mm 〜- 十数mメートル。{{Snamei||Lineus longissimus}} というヒモムシは体長 30 mメートル に達し、動物のなかでも最大の体長をもつ種の1つに挙げられる。
 
かつては[[扁形動物]]に近縁のごく原始的な[[後生動物]]と考えられたが、現在では見方が変わっている。
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== 生態 ==
多くの種が海産である。浅瀬の岩の間や泥の中から 4000 m メートルの深海まで、広い範囲に生息している。湿った土壌や淡水中に生息する種もいる。ほとんどが底生だが、少数の浮遊性の種が知られる(オヨギヒモムシなど)。
 
通常捕食性で、突き出した吻を獲物に巻きつけて捕らえる。また、吻の先端に毒針がついており、これを用いて他の動物を捕食する種もいる。体長の3倍の長さまで吻を伸ばす種もいる。一部に貝などに寄生生活する種が知られる。