削除された内容 追加された内容
JapaneseA (会話 | 投稿記録)
101行目:
 
=== 淀川の汚濁と対策 ===
淀川水系中流域で最大の生活排水の発生地域、京都市は下水道を着実に整備し2007年には市街化区域の99.1パーセントに達した。しかし初期に作られた下水道は雨水と汚水を一緒に流す合流式(約40%)のため集中豪雨発生時に汚水が未処理のまま川に流される、このため1980年代半ばから貯水幹線を整備。また4つの市営下水処理場に[[窒素]]・[[リン]]を除去する高度処理設備を導入、さらに京都の伝統産業「[[友禅染]]」製造時に発生する色素が残った汚水を処理するために2箇所の下水処理場ではオゾン処理を導入している。この結果、処理水の[[BOD]]は国の基準水1リットル当たり20ミリグラムに対して京都市では水1リットル当たり3ミリグラム前後に浄化される<ref>出典・京都新聞連載記事「潤いをとどけて・京都市水道100年」2012年8月21日掲載『8)返したい美しい水』</ref>。京都府も桂川に洛西浄化センターを建設、宇治川・木津川の合流部付近に洛南浄化センターが1986年3月供用開始、学研都市近くに木津川上流浄化センターが1999年11月に供用開始するなど下水道の整備を進めている。
 
大阪府下では下流で上水道の取水口が複数有るため、淀川左岸の「渚水みらいセンター(枚方市)」では処理水を寝屋川へ排水、一部は[[枚方市駅|京阪枚方市駅]]や周辺の公共施設で再利用されている。淀川右岸の「高槻水みらいセンター(高槻市)」「中央水みらいセンター(茨木市)」では処理水を安威川から神崎川へと流している。