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'''ブラッドフォードの法則'''とは1934年に[[サミュエル・C・ブラッドフォード]]によって最初に記述されたパターンで、科学ジャーナルの参考文献を検索することの[[指数関数的減衰|指数関数的]][[収穫逓減]]を推定する法則。1つの公式化はもし、ある分野のジャーナルを記事の多いものから、記事の数が約3等分になるように3つのグループに分けると、そのジャーナル数は1:n:n²になるというものである<ref>{{cite web|url=https://xlinux.nist.gov/dads/HTML/bradfordsLaw.html|title=''Bradford's law'', in Dictionary of Algorithms and Data Structures|accessdate=2007-10-24|date=2004-12-12|publisher=U.S. [[National Institute of Standards and Technology]]|last=Black|first=Paul E.}}</ref> 。この原理に関する多数の関連公式が存在する。
 
多くの分野でこのパターンは[[パレート分布]]と呼ばれている。具体的な例として、研究者が自分の主題についての5つの主要な科学ジャーナルを持っているとする。ある月に、それらのジャーナルに12の関心のある記事があるとします。興味ある論文をさらに12個検索するために、その研究者はさらに10冊のジャーナルを調べないといけないとする。このときこの研究者のブラッドフォード乗数 ''b''<sub>''m''</sub> は2(5分の10)となる。新しい12個の記事を求めるごとに、その研究者は ''b''<sub>''m''</sub> 倍のジャーナルを探す必要がある。5,10,20,40...のジャーナルを調べた後、ほとんどの研究者はさらに調べることにほとんど意味がないことにすぐに気が付きます
 
異なるコアジャーナル数と異なるブラッドフォード乗数を持つ研究者もいるが、このパターンは多くの分野で非常によく成り立っており、社会システムにおける人間の相互作用の一般的パターンと言えるだろう。関連する[[ジップの法則]]と同じように、どのように作用するかについて良い説明が与えられていないが、司書にとって非常に有用であると知られている。この法則が意味するのは、専門のためには、それぞれの専門分野の「核となる刊行物」を特定しそれらの在庫を確認するだけで十分だということである。非常にまれにそれ以上にする必要があるときもあるが。
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等比級数的な点からのブラッドフォードの法則の解釈がV・ヤツコから提案された<ref>[http://www.springerlink.com/content/3q8305kq4154w846 Yatsko V. A. The Interpretation of Bradford’s Law in Terms of Geometric Progression IN: Automatic Documentation and Mathematical Linguistics, 2012, Vol. 46, No. 2, pp. 112–117.]</ref> 。この人物は追加の定数を導入し、ブラッドフォード分布が記事の分布やジャーナル間の引用だけでなく様々なものに適応できると実証した人物である。V・ヤツコの解釈(Y解釈)はオブジェクトのセットのサブセット(例えば出願者の合格/不合格、開発/未開発地域など)を区別する必要がある場合に、閾値を計算するために効果的に使うことができる。
 
== 関連する法則や分布項目 ==
* [[ベンフォードの法則]] - 元々は明らかにランダムではないサンプルを説明するのに使われた
* [[ロトカの法則]] - 所与の分野における著者の出版頻度を記述する