削除された内容 追加された内容
Tatara593 (会話 | 投稿記録)
統合
編集の要約なし
44行目:
: [[1994年]]に、M60に代わり海兵隊が採用し始めたバージョンで、歩兵が携行する他、車両搭載用としても採用された。
 
すべてのモデルは、射撃直後に自動分解する[[金属]]製[[M13 リンク]]により[[7.62x51mm NATO弾]](通常弾、[[曳光弾]]、[[徹甲弾]]など)を給弾する方式となっている。これらの派生型は全て機関部が共通となっており、重要パーツすら他のモデルやNATO加盟国のFN MAG(またはその派生)と交換が可能になっている。これらのモデルとM240の主要な相違点は、重量と若干の特徴(反動吸収バッファなど)である。製造は、[[武器]]に関して長い歴史を持つFN社の、アメリカ子会社で行われている。
 
== 歴史と設計 ==
[[ファイル:M240 machine gun fired from door of SH-60F Seahawk of HS-8 in 2003.jpg|thumb|250px|left|対潜ヘリ飛行隊HS-8の[[SH-60 シーホーク#艦上対潜ヘリコプター(SH-60F オーシャンホーク)|SH-60F シーホーク]]搭載M240Dで射撃訓練を行う[[アメリカ海軍]]の[[兵士]]([[2003年]])]]
M240は、[[アメリカ軍]]のための[[汎用機関銃]]として選ばれ、[[サウスカロライナ州]][[コロンビア (サウスカロライナ州)|コロンビア]]にあるFN Manufacturingで製造されている。異なる役割のために多数の派生が運用されているが、特に[[戦車]]の[[戦車#装備と構造|同軸機銃]]として使われている[[M60機関銃]]が減耗して使用できなくなり次第、順次M240に交換されていった。
 
M240は、[[弾帯|ベルト給弾式]]・[[ガス圧作動方式|ガス圧利用式]]・[[空冷]]式・ヘッドスペース固定式の[[機関銃]]である。用途により[[二脚]]、またはM122A1[[三脚]]で運用されるか、あるいは車両の同軸機銃・搭載機銃、[[ヘリコプター]]用の[[ドアガン]]、舟艇用の搭載機銃として使用される。しかしながら、未だにM60が車輌搭載機銃・ヘリコプター用ドアガンとして残っている。
56行目:
他の機関銃と比較して重いこともあり、動作不良発生平均間隔弾数(MRBF:Mean Rounds Between Failure)が26,000発と、古い設計の[[重機関銃]]と同程度の信頼性があると実証されている。
 
M240とM60、およびいくつかの[[M249軽機関銃]]は、開発中の新[[軽機関銃]](JSSAP/PMSW)に置き換えられる予定である。同様に[[FNハースタル|FN]]社の製品である[[アメリカ特殊作戦軍|SOCOM]]用途の新7.62mm機関銃{{仮リンク|Mk.48機関銃|en|Mark 48 machine gun}}(M249を[[口径|大口径]]にして全体を小型にした派生)は、[[2006年]]から[[特殊部隊]]で採用され始めている。
 
=== 初期の歴史 ===
100行目:
|5,500
|}
注意すべき点は、このリザルトは1970年代に製造されたものの試験結果であるということである。M240自体もFN MAGに対して幾分かの改良を施され、M60E2も同軸機銃版に特化された。M60の性能は派生により異なり、改良された派生、例えば[[M60機関銃#M60E4 (Mk 43 Mod 0)|M60E4]]や[[M60機関銃#M60C|M60C]]では結果が異なることが予想される。
 
テストの結果、FN MAGのみが完全に要求を満たし、満足できる結果を出して陸軍のコンペに勝利し、[[1977年]]に「'''M240'''」という名称で制式化された。1980年代の間に同軸機銃と車両搭載用機銃を置き換えた。後に歩兵部隊用にM240B・M240Gとして採用された。[[1991年]]から陸軍の作戦で運用され、また、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]においては摩耗した[[M60機関銃#M60E3|M60E3]]を置き換えるために配備された。ただし、必ずしもM60のすべての用途をM240が置き換えるという訳ではない。
107行目:
M240の元となった[[7.62x51mm NATO弾]]使用の[[FN MAG]]は、MAG 58などの異名を持つ。
 
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]で製造されたM240とその派生はMAG 58と基本的に同じ性能を持ち、内部機構も同一であるため、[[北大西洋条約機構|NATO]]加盟国間で消耗品や交換部品を相互に使うことができる。これは、訓練・[[兵站]]・[[戦術]]的な融通・共同[[作戦]]を行うにあたって重要な利点となる。例えば、車両が攻撃を受けるか行動不能に陥り、車両を放棄せざるを得なくなった場合、持ち運んで使用することができるように、車両にM240Bの予備の[[銃床]]と[[二脚]]を搭載しておくといったことが可能となる。
 
=== M240 ===
122行目:
ただし、後期に調達されたものは、M60にも採り入れられた[[油圧]]式反動バッファの取り付けが行われている。M240Bは信頼性においてM60を凌駕したが、M60E4よりも2.5kg重いため、前述の通り新しい軽量機関銃が計画されている。陸軍のM240からM240Bへの改修と、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]の多数のM240/M240E1からM240Gへの改修とは混同されやすいが、別のものである。
 
2016年より、[[陸上自衛隊]]では国産品の調達を休止して本銃を[[AAV7]]用に調達している。
{{-}}
 
=== M240C ===
208 ⟶ 209行目:
 
=== 映画・テレビドラマ ===
:; 『[[THE NEXT GENERATION -パトレイバー-]]』
:; 『[[ジュラシック・ワールド]]』
:: インジェン社のセキュリティ部門(ACU)の[[エージェント]]がM240Bを使用する。
:; 『[[世界侵略: ロサンゼルス決戦]]』
:: [[LAV-25]]([[LAV-25#派生型|LAV-AD]])の車載[[機関銃|機銃]]として登場。
:; 『[[バイオハザードV リトリビューション]]』
:: [[モスクワ]]エリアでの[[戦闘]]で[[オートバイ|バイク]]に乗ったプラーガアンデッドの内1体がM240Cを片手撃ちで使用する。
:; 『[[バトルシップ (映画)|バトルシップ]]』
:: [[アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦]]「[[ジョン・ポール・ジョーンズ (ミサイル駆逐艦)|ジョン・ポール・ジョーンズ]]」の乗員が、[[宇宙人|エイリアン]]の侵略兵器に対する一斉攻撃時に使用する。
:; 『[[フォーリング スカイズ]]』
:; 『[[ホワイトハウス・ダウン]]』
:: [[UH-60 ブラックホーク#特殊形態|MH-60 ブラックホーク]]に[[ドアガン]]としてM240Dが搭載されている。
:; 『[[ワールド・ウォーZ]]』
:: [[イスラエル国防軍|イスラエル軍]][[兵士]]が[[ヘリコプター|ヘリ]]からゾンビに向けて[[射撃]]する。
 
=== 漫画 ===
:; 『ウォースパイト〜マルスの目〜』
:; 『[[戦国自衛隊 (劇画)#続・戦国自衛隊|続・戦国自衛隊]]』
:: [[戦国時代 (日本)|戦国時代]]に[[タイムトラベル|タイムスリップ]]した[[アメリカ海兵隊]]の装備として登場し、[[V-107|CH-46 シーナイト]]や[[LAV-25]]に搭載されている。
 
=== ゲーム ===
:; 『[[ARMA 2]]』
:; 『[[MASSIVE ACTION GAME]]』
:; 『[[Operation Flashpoint: Dragon Rising]]』
:: [[M1エイブラムス#形式|M1A2 エイブラムス]]と[[LAV-25]]の[[戦車#装備と構造|同軸機銃]]としてC型が、LAV-25の車載機銃としてG型が登場する。
:; 『{{仮リンク|Wargame Red Dragon|en|Wargame: Red Dragon}}』
:: [[北大西洋条約機構|NATO]]陣営の[[アメリカ軍]]デッキで使用可能な[[機関銃]]として登場する。
::; 『[[コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア|CoD4]]』
::: M1A2の搭載機銃として登場する。
::; 『[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2|CoD:MW2]]』
::: [[軽機関銃]]枠に登場する。ちなみに、『[[コール オブ デューティシリーズ]]』内で唯一プレイヤーが使用できる(多作品では、もっぱらM1A2の搭載機銃として登場する)。
::; 『[[コール オブ デューティ ゴースト|CoD:G]]』
::: 『CoD4』同様にM1A2に搭載されている。
:; 『[[バトルフィールド (コンピューターゲーム)|バトルフィールドシリーズ]]』
::; 『[[バトルフィールド バッド カンパニー2|BFBC2]]』
::: M1A2の同軸機銃としてC型が登場する。
::; 『[[バトルフィールド3|BF3]]』
::: 援護兵の装備としてM240Bが登場する。また、M1A2やLAV-25などの各種[[装甲戦闘車両]]の同軸機銃としてC型が登場する。
::; 『[[バトルフィールド4|BF4]]』
::: 援護兵の装備としてM240Bが登場する。
::; 『[[バトルフィールド ハードライン|BFH]]』
:; 『[[メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム)|メダル・オブ・オナー]]』
 
{{hidden end}}