「ヤイトムシ目」の版間の差分

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|色 = 動物界
|名称='''ヤイトムシ目'''
|画像=[[File:Hubbardia pentapeltis female.jpg|260px]]
|画像=
|画像キャプション=''SchizomusHubbardia tenuicaudatuspentapeltis''
|界=[[動物界]] [[:en:Animalia|Animalia]]
|門=[[節足動物門]] [[:en:Arthropoda|Arthropoda]]
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== 特徴 ==
[[File:Hubbardia pentapeltis 1.jpg|right|thumb|節に分かれた背甲と垂直の触肢|250px]]
[[File:Hubbardia pentapeltis male flagellum.jpg|right|thumb|雄の尾節|180px]]
大きさは1cmに満たない小型の[[動物]]で、ごく短い鞭状の尾をもつ。
細長く、活発な動物である。胸部は細長い。外骨格く、背甲前後に分かれ、前半部が大きく、後半の前方は細く更に左右二節分が分かれている。この特徴は "分かれた中心" を意味する学名 "''Schizomida''" の由来となる。
 
[[鋏角]]は[[クモ]]のものに似た鎌状、ただし毒を持たず、むしろ餌を食いちぎるようになっている。触肢は歩脚状だが、短く垂直の鎌状となり、歩くよりは捕獲用に使えそうになっている。第1脚は細長く、前に伸ばして[[触角]]のように使う。他の三脚は丈夫にできている。
 
腹部は楕円形で体節に分かれ、頭胸部とつながる部分はやや狭まる。後方末端細くなり、短い尾がある節を持つ雄のせいぜい四節に分かれず、雌は3 - 4節ほど、最後の節は幅広くなっているものもあ分かれる。
 
== 習性 ==
極めて素早く動き肉食性を持ち驚くと跳躍することもあ湿潤な環境を好む、光を避けと言う。[[森林]]の落ち葉や朽ち木の間、[[洞窟|洞穴]]の[[礫|れき]]の隙間などから発見され、肉食性に生息する
 
[[配偶行動]]としては、婚姻ダンスを行うものが知られている。雌は雄の尾に掴まり、前後につながって移動し、雄が地上においた精包を受け取る。産卵時には雌は地中に小さな穴を掘って潜り、卵を腹につけて孵化まで保護するという。
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== 分布と分類 ==
世界の[[熱帯]]を中心に広く分布する。[[日本]]では[[琉球列島]]にヤイトムシ、[[ウデナガサワダムシ]]、[[小笠原諸島]]に[[サワダムシ]]などを産する。
 
捕脚状の触肢、腹部の形状、細長い第1脚など多くの共通点を持つ[[サソリモドキ目]]の姉妹群となり、共に有鞭類(Uropygi)を構成する。
 
===下位分類===
*ケリヤイトムシ科 Calcitronidae
*Hubbardiidae
*ムカシヤイトムシ科 Protoschizomidae
*[[ヤイトムシ科]] Schizomidae
 
== 参考文献 ==