「トランスポート層」の版間の差分

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以下のようなサービスが、トランスポート層のプロトコルによって提供される。アプリケーションはこのようなサービスを全て使う必要はない。不必要なサービスの利用は無駄なオーバヘッドになり逆効果を招きかねない。
 
; [[コネクション型]]: ネットワーク層は[[コネクションレス]]・サービスしか提供しないが、アプリケーションが利用する上ではコネクション指向のほうが容易なため、しばしばコネクション指向サービスはトランスポート層の中の最上部に組み込まれる。
; 配送順序の保証: 一般的にネットワーク層は、データのパケットが送信された時と同じ順序で届く事を保証しない。しかしこれは多くの場合に必要となる機能なので、トランスポート層がそれを提供する。配送順序を保証する最も単純な方法は、各パケットに番号を付ける事で、受信側がパケットを並べ替えられるようにする事である。
; 信頼できるデータ: パケットの待ち行列が一杯になりネットワークに[[輻輳]]が発生すると、ネットワーク・ノードはパケットを削除しなければならないため、ルータ、スイッチ、ブリッジ、およびホストでパケットは喪失することになる。イーサネットは破損したパケットを再送しないため、パケットは混信や雑音が原因で喪失または破損する可能性がある。[[Transmission Control Protocol|TCP]]などのいくつかのトランスポート層プロトコルはこれを解決できる。[[チェックサム]]などの[[誤り検出|誤り検出コード]]により、データが破損していないという事を検査したり、また送信者へ[[肯定応答]] (ACK) メッセージが送られた事によってそれを検証しても良い。[[自動再送要求]]システムは喪失または破損したデータの再送に使われる事がある。エラーを完全になくすことは不可能だが、検出されないエラーを大幅に減少する事は可能である。