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: ただし、地雷の中には除去する人物をも対象にしたものがあるので注意が必要である。例えば、[[信管]]が複数存在する地雷や、ある一定の角度以上に傾けると爆発する地雷がある。また、そんな機能を備えていなくとも地雷を二重に設置し、下の地雷の信管を上の地雷に結ぶ・箱型地雷のフタの下や[[クレイモア地雷]]の足に[[手榴弾]]を仕掛けるなど、除去しようとした人間が地雷を持ち上げれば仕掛けが爆発する、無力化しようとする人間を標的とした一種の[[ブービートラップ]]も存在する。
; 非人道的な方法を用いる
: 上記のような「正攻法」ではなく、敵の[[捕虜]]や[[市民|一般市民]]、[[懲罰部隊]]に送られた自軍将兵を背後から[[銃]]で脅し、部隊の先頭を歩かせるという方法がある。[[第二次世界大戦]]の[[東部戦線]]では、独ソ両軍で見られた光景である。また、人を使うのではなく動物を使う方法もあるが、こちらは成功しないことが多い(あらぬ方向に走っていく、人間以上に足裏の面積が小さすぎる)。ただし、これらの方法では、重量の関係で対戦車地雷に対する効果は薄い。また、悠長に地雷を処理していられる時間のない緊急時においては「'''踏んだら不運と諦めろ'''」というように地雷の存在を無視して行動することもある。人命が軽視される、あるいはできうる体制下にあっては、「'''十個の地雷があっても、十一人の兵士がいれば必ず突破できる'''」という考え方がなされる場合もある。これは、[[ノルマンディー上陸作戦]]のオマハF地区での戦闘に例が見られる。
 
== 地雷除去 ==
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[[日本]]は[[1998年]][[9月30日]]に、この条約を受諾して締約国となり、[[対人地雷の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律]]を制定して[[2003年]][[2月8日]]に保有していた対人地雷のうち、訓練用など一部を除いたすべての廃棄を完了した。この式典には[[小泉純一郎]]首相(当時)も出席した。
 
ただ、外国などからの侵略行為に対し日本の長い海岸線を対人地雷なしに(対戦車地雷を高感度で使用する方法もあるが)どのようにして守るかについては、[[自衛隊]]をはじめ新たな防衛方法が模索されており、かねてより[[航空自衛隊]]などが保有している[[クラスター爆弾]]、ないしは新たに開発した[[対人障害システム]]を対人地雷の代替とするようであるが、これも極めて限定的な補完にしかならないため、'''防衛力の空白'''が懸念されている。また、クラスター爆弾を廃棄する動きも進んでおり、ますます代替手段の必要性が高まってきている。
また、クラスター爆弾を廃棄する動きも進んでおり、ますます代替手段の必要性が高まってきている。
 
さらには米中露といった大量配備/輸出国が批准していない現状では条約は象徴的で限定的な意味しかもっていない。むしろ'''先進国の撤去対策が施された対人地雷が廃棄され、紛争国が求める安価な地雷が野放しになり被害が拡大する一方という皮肉な事態'''を招いている。
 
== 埋火(うずめび) ==