「着信アリ」の版間の差分

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角川書店の[[メディアミックス]]展開によって、[[映画]]、[[漫画]]、[[テレビドラマ]]などで発表されている。{{要出典範囲|ただし、テレビドラマとハリウッドリメイク版『[[ワン・ミス・コール]]』は事実上[[スピンオフ#スピンオフ(作品制作)|スピンオフ]]として扱われている|date=2017年4月}}。
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なお、映画版においては、
*『着信アリ』→『1』
*『着信アリ2』→『2』
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*発信者は'''自分の携帯電話の番号'''である。
*着信履歴に残る時刻は未来の時刻である。未来の時刻は不定で数分~数十分後という短いものから3週間~半年後という長いものまである。
*[[着信メロディ]]は登録の有無にかかわらずどの人も同じメロディが用いられ、よって自分の携帯電話が鳴っているとは気付かない場合もある。
*音声による予告の場合は、留守番メッセージに被害者自身の声や周囲の音が入っている。予告時間になると録音されていたものと全く同じ音や声が発せられる。
*[[メール]]による予告の場合は、被害者の死ぬときの写真や動画が添付されている。
*被害者の携帯電話に登録されている電話番号から次の被害者が選ばれる(友人や恋人にかかって来やすい)。死の予告を受けた次の被害者が死ぬと、上記と同じような行動をする(テレビドラマ『着信アリ』の場合は例外)。
*死に方は即死ではなくほとんど苦しみながら死ぬことが多い(岡崎陽子が死の予告で電車に轢かれ、右手足を切断する重傷を負ったのにもかかわらず即死ではなかった)。
*被害者は、その着信時刻にその電話の内容通りのセリフを自分が口にしたことや音に気付き、自らの死を悟り苦しみながら死んでいく。まれに着信履歴の時刻より早く死ぬこともある(原作で妹尾刑事が予告時間の1日前に死亡している)。
*この予告を受けてしまうとその運命から逃れることは難しい。電源を切ったり、解約したり、破壊してもつきまとわれる。ただ、この予告を携帯電話の所有者以外の人が取れば、電話を受け取った人が身代わりとして死ぬことになる(『着信アリ2』で判明)。また、『着信アリ Final』では死の予告を受けても誰かに転送すれば、死の予告から逃れることができるが、転送できるのは、最初に着信を受けた人だけで転送された人はその予告を転送した人にも、他の人にも転送することができず、そのまま死んでしまう。犠牲を一人も出さずに死の運命から完全に逃れるにはそれを送る元凶をどうにかする必要がある(『着信アリ Final』では、元凶となっていた水沼美々子を主人公や周囲の人間が一致団結して存在そのものを消滅させている)。
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山下は取り乱す由美を励ましつつ彼女を救うために、事件の真相を懸命に追い続けた。その結果、呪いの元凶は'''水沼マリエ'''という女性ではないかとの疑いが強くなっていった。彼女は娘二人を何度も病院に運び看病することで、良い母親を演じることに快感を得る[[代理ミュンヒハウゼン症候群]]という精神病を患っていたのではないかということから、この疑いが浮上した。
 
一方、由美も独自の調査を続け、移転前の旧加賀美病院があることを新加賀美病院から聞き出す。そして、ついにその呪いの元凶があるとされる旧加賀美病院を見つけた二人は、その真相を確かめるため、漆黒の闇に包まれた廃病院へと乗り込んでいく。
 
=== 登場人物 ===
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;山下弘 - [[堤真一]]
:妹の律子の死亡に疑問を持ち、12年勤めた建築会社から葬儀屋に転職して独自の調査を行った。本宮と同じく、マスコミが嫌いである。
:中村由美に協力し、事件の核心に迫った。旧加賀見病院で水沼毬恵を発見し事件を解決した後、水沼毬恵が残したと思われるビデオテープを夢の木学園で見て、事件の発端が水沼毬恵ではなく娘の水沼美々子であることを知る。急いで車を走らせ、中村由美の元に駆けつけたが、ときすでに遅く、美々子と共鳴して殺人鬼に豹変していた由美に果物ナイフで刺される。幸いにも刃は急所をはずしていたため、旧加賀美病院にて一命を取り留めるものの、意識を取り戻した8月10日、見舞いに来ていた由美にカミソリで喉をザックリ切られて死亡する。このことは『着信アリ2』の回想シーンで知ることができる。
 
==== 重要人物 ====
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前作から約1年後の話である。自分を助けた'''山下弘'''(堤真一)を殺害した'''中村由美'''(柴咲コウ)は[[精神鑑定]]の結果、不起訴になり[[精神科]]に措置入院させられた。しかし彼女は'''本宮勇作'''(石橋蓮司)を殺害後失踪し、今は行方知れずである。
 
一年も経っているにもかかわらず未だに、'''水沼美々子'''が関与したと思われる着信に寄る死亡事件は続いていたが、口の中から赤黒い飴玉が出てこなかったり、代わりに胃の中から[[台湾]]産の微量の[[石炭]]が発見されたり、携帯も持っていない人が犠牲になったりするなど少しずつ変化を見せていた。そんな中、保育士の'''奥寺杏子'''([[ミムラ (女優)|ミムラ]])のまわりでも、死の予告電話によって犠牲者が続出する。やはり1年前の呪いはまだ終わってはいなかったのだ。そして杏子自身にも死の予告が着信される。
 
大きく取り乱すも杏子は恋人の'''桜井尚人'''([[吉沢悠]])と死の予告電話の真相を追う[[ジャーナリスト]]の'''野添孝子'''([[瀬戸朝香]])とともに死の呪いの元凶に迫った。孝子は死の予告電話の元凶とされる水沼美々子について調べ上げた。美々子は望まれて産まれてきた子ではなく、母親のマリエと実の父親の間に、[[性的虐待]]によって産まれてきた子だということが分かった。そして一連の事件のルーツは[[台湾]]にあると知り、台湾まで行くことになった。死の予告を受けた杏子自身も、台湾に向かう。
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:死の予告電話の謎を追うジャーナリスト。 23年前の夏、彼女が6歳の頃 2つ下の妹、順子(映画では双子の妹、真理子)と[[神社]]で遊んでいたとき、社務所で鳴り出した電話を妹に無理矢理取らせた。なぜか恐怖を感じた孝子は妹をおいてその場から逃げ出してしまい順子は行方不明となり、後に川で死体が見つかる。それ以来その事件の責任を背負い続けていた。死の予告電話を執念深く追い続けている。
:台湾にいる元婚約者(映画では元夫)のユーティンと連絡を取り合い、奥寺杏子や桜井尚人をサポートし、炭坑に乗り込み美々子に会って気を失った。気がつくと、腕時計は19時11分で停止、辺りに果物ナイフが落ちていた。やはりユーティンの事が心配になった孝子はユーティンの部屋まで引き返したものの、浴槽でユーティンの遺体を見つけた。そのときユーティンのビデオテープを見て、彼を襲う自分自身の姿を目の当たりにし、自分がユーティンを殺したことを知る。さらに炭鉱内ですでに自身が美々子に殺されていたことも知る(その時点で美々子と共鳴してしまい新たな殺人鬼になった可能性がある)。物語の最後に口から赤黒い飴玉を取り出し、不気味な笑みを浮かべた。
:映画版では炭鉱で気を失っている際に幼い真理子を助ける夢を見ており、気がついた後はユーティンのことが心配になり彼の部屋まで引き返す。その途中、本宮刑事から由美が美々子と共鳴した旨の電話を受ける。ユーティンの部屋にたどり着き、時間を迎えても彼が無事であることから真理子が守ってくれたと安堵し、生還した杏子の病室で彼女を労わるが、日本からかかってきた電話で本宮刑事が昨日亡くなっている事実を知り、不安になってユーティンの部屋に戻る。部屋にあるビデオテープで先刻自分が引き返してきた際の真実を知り、浴槽でユーティンの遺体を発見、携帯の着信履歴と止まった腕時計の時間から自分は17時55分に炭鉱内で死んでいたことを思い出す。その後、口から赤い飴玉を取り出し、不気味な笑みを浮かべながらそれを捨てる。
:使用していた携帯はボーダフォン(現ソフトバンク)V801SA。
;高淑梅(ガオ・スウメイ) - [[小林トシ江]]
:鬼口村に住む老婆。呪われた村の唯一の生存者で、リリィ(映画版ではリー・リィー)が生きていた頃の友達。80年前、リリィが死んだ後、死を予告する手紙が届いたとき、読むことを拒み、両目を[[箸]]で突き刺して潰したことで難を逃れる。そのため目が一部凹んでいて灰色の目をしている。台湾での死の予告電話の発端やリリィについて杏子達に詳しく教える。日本語がしゃべれる。
;水沼浩子(映画では水沼サチエ) - [[鰐淵晴子]]
:美々子の祖母。訪ねてきた孝子に美々子の生い立ちや様子を聞かせ、チャン・ウェイの居場所を教える。
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:メイフォンが使用していた携帯はドコモ SO506iC。
;中村幸子 - [[今井久美子]]
:中村由美の母親。由美が小さな頃は虐待していた。夫とはかなり仲が悪かった(後に[[離婚]]した)ようで、その腹いせとして幼少の由美を虐待していた模様。[[浜松市]]にあった家は由美が逮捕された夜に炎上したが、幸子の遺体などは見つからず行方不明のままだった。取材に来た野添孝子によって中村家の墓石の下で死後4か月経過した幸子の遺体が発見された。衰弱死で墓石の下で数週間生きていたと見られる。不思議なことに死体の握っていた携帯電話は電池切れしていなかった。さらに長年の雨によって風化して墓石が軽くなっていたのにもかかわらず、脱出しようとしなかった。映画版では安否が定かではない。
;内山まどか - [[ちすん]]
:「さくら保育園」に勤務する保育士。奥寺杏子と桜井尚人の関係をはやし立てるような行動もしばしば。原作では、2月8日18:01に予告された。奥寺杏子とテレビ電話で通話中に杏子がまどかの後ろにうごめく何かに気づくが、まどかは気づかないまま、自宅のバスルームで体を携帯を折りたたんだような状態(正確には立った状態で腰の骨を骨折し、上半身と下半身の中心で折り畳まれたような状態)で死亡。
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安城高校2年C組は修学旅行で韓国へ出港した。フェリーの甲板で楽しそうにビデオを撮る生徒たちやはしゃぎ回る生徒たちだが、'''草間えみり'''([[黒木メイサ]])はどこか浮かない顔をしていた。小学校からの幼馴染みの'''松田明日香'''([[堀北真希]])がイジメにあっていて、修学旅行に一人参加していなかったからである。
 
その夜、船室には数人の生徒が集まり、怪談話で盛り上がっていた。と、その時、ある女子生徒の携帯電話から奇妙な着メロが鳴り響く。発信元はその生徒のもので、しかも着信時刻は未来の時刻だった。さらに首を吊った自分の姿が写っていた。もちろんそんなことが出来る生徒は誰一人としていなかった。その生徒は誰かのいたずらだろうと思って奇妙な着信を放って置いた。数年前に人々を恐怖のどん底に陥れたあの'''「死の予告電話」'''だったということも知らずに。
 
その生徒は予告通り、かつてイジメを苦に自殺したパムと同じく首を吊り、死んでしまった。それを皮切りに、その後も次々と死の予告電話が生徒たちを襲い、着信を受けた生徒は一人、また一人と次々に不可解な死を遂げてしまう。
 
一度、着信を受けると決して死の予告からは逃れられないのだが、一つだけ逃れる方法があった。それは'''「転送スレバ死ナナイ」'''というものであった。もし、死の着信を受けたとしても、誰かに転送すればその死の運命から逃れられるという。しかし転送を受けてしまったものは、その死の着信はもう誰にも転送できないのである。その呪いにより、楽しいはずだった修学旅行は修羅場と化した。
 
ある生徒は、その通り、誰かに転送して死の運命から逃れた者もいれば、転送せずに、そのまま予告通りに死んだ者もいた。中には転送して助かったものの、精神がおかしくなり、入院した者もいた。2年C組は、誰に転送するかを巡りパニックに陥っていく中、えみりは心身共に疲れ果てるも韓国人のボーイフレンド、'''アン・ジヌ'''(ジャン・グンソク)とともに「死の予告電話」の元凶にせまる。
 
必死の元凶究明した結果、死の予告電話は、どうやら日本から発信されているらしい。しかも明日香の部屋からである。死の呪いは明日香が掛けて来ているのではないかと思われたが、アンは死の予告電話の元凶は[[水沼美々子]]という少女であると知る。アンはこのことについてある提案をえみりにぶつけた。明日香が美々子や見捨てられて死んで行った者たちに操られていて、いやその元凶達が明日香のパソコンのインターネット回線に取り付いてそれを通じて死の予告を送っているとすれば、そのパソコンに大量のメールを送り込み、フリーズさせて予告を送れないようにすれば良いのではないかというものだった。
 
これを聞いたえみりたち安城高校の2年C組の生徒達は最後の望みをその作戦に託し、韓国の人々に身振り、素振りで協力を呼びかける。中には韓国人に日本語で助けを求めている生徒もいた。えみりも右手に日本製の携帯、左手に韓国製の携帯を持ち、友達や家族達のアドレスなどいるだけの人々のアドレスをスクロールし、'''「助けて下さい。死の予告電話によって何人もの生徒が死んでいます。呪いの伝染を止めるためにパソコンをフリーズさせたいのです。このアドレスにできるだけメールを送って欲しいのです。もしあなたで止めてしまえば、大切な人に呪いの予告が来るかもしれません」'''と送った。同様にアンもパソコンを通し、世界中の人々のパソコンに明日香のアドレスを送った。
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:『着信アリFinal』のもう一人のヒロイン。
:最後の着信を受ける。明日香の昔からの親友。修学旅行にて起こった死の予告電話により、次々と仲間が死んでいくのを見て、もはや精神の限界寸前にまで追い詰められるも、韓国の友達のアンと共に死の予告事件の元凶に迫っていた。その時明日香のイジメは自分のせいだと気付き、それを怒って、死の着信を送っていると思い、そこで自分は死の予告を受け入れ、誰にも転送しないで自分の犠牲で終わらせようと美々子を連れて行こうとする。
:実は当初、えみり本人がイジメを受けていて、それを見かねた明日香が彼女を庇ったことで、今度は明日香自身が酷くイジメられるようになり、明日香を助けようにも再びイジメられることを恐れ、助けられずにいた。死の着信が来たときに死を覚悟していたが、土壇場でアンたちのスパムメール作戦を提案し、活躍によって美々子の魂が消えたため、生還する(彼女も、明日香との強い友情があったからこそ生還出来たのであるとの見方が強い)。
:映画版はラストで日本に帰国し、明日香と約束していた海に出掛けるが、アンを失ったショックで[[病気]]になってしまったからか、[[車椅子]]に乗った姿であった。彼女も明日香との友情で死の連鎖を止めたと見られる。
 
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:えみりやその友達と共に呪いの元凶を探り、遂にその元凶が美々子であると突き止め、さらにその美々子が明日香のパソコンに潜んでいるとも知ったため、彼女のパソコンをフリーズ出来れば呪いの連鎖が食い止められるのではと思い、人々に協力を呼びかけ、大量のメールを送り込み、美々子を消滅させるなどの活躍を見せるが、最後は着信を受けたえみりを救うため、えみりの携帯から自ら転送した直後、吐血して死亡。
:原作での彼は、安否が定かではない。
:なお、映画のクレジットなどでは、'''チャン'''・グンソクの名前が'''ジャン'''・グンソクと表記されている。
 
====その他の被害者====
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演:[[大島かれん]](Finalのみ大島かれんと[[吉永毎莉奈]])
 
小学校高学年くらいの髪の長い少女。無口な性格(原作では結構しゃべっている)。霊として登場した回数は少ない(手だけであったり、顔だけ見えていたり髪の毛だけの時などが多いため)。母方の祖母水沼サチエ曰く、生前から薄気味悪い子だったらしく、映画版では母親のマリエも生んだことを後悔したこともあった様子。
 
水沼マリエが偶然押し入ってきた男に性的暴行を加えられて生まれてきた娘(原作では父親のチャン・ウェイに[[性的虐待]]を受けて産まれた子)で、チャン・ウェイはその男を刺し殺した罪で刑務所暮らししていたことが孝子の調査で分かった。妹の菜々子は、マリエがホステスのバイトをしてそのバイトの客の一人と出来た子供とのこと。[[気管支喘息|喘息]]を患い、母親のマリエ(原作では毬恵)に加賀見病院に何度も運ばれており、そのことが事の発端となり美々子が「母親からの愛を一身に受けたい」と思うようになり、妹の菜々子を虐待し初め、自ら看病してマリエにい姉として演じることに喜びを感じていた。
 
しかし、2002年12月24日に菜々子の腕を包丁で斬りつけた所をマリエに見つかり(当のマリエは彼女が代理ミュンヒハウゼン症候群ではないかと推測した上で、彼女の虐待を薄々感付いていた様子)、怒ったマリエが美々子から自分の携帯を無理矢理に取り上げて菜々子を病院に連れて行こうとする際に喘息の発作が起きたが、マリエに見捨てられ、そのことで悲しみや憎しみを抱き、誰の助けも得られずに悶え苦しみながら死亡(映画版では、リリィの呪いの被害者の一人として語られている)。それが発端となり、その後の日本で起きていた死の予告電話の事件に多く関与した。
 
かなりの念力の持ち主で、大人を簡単に吹き飛ばしたり、引っ張ったりしてしまうほどの威力である。死の予告電話での殺人が多いが、美々子の霊が自ら出向き、直接殺人をする場合もある(美々子が現れる時は、喘息用の呼吸器の音がする)。また、他の人間に乗り移ったり、化けて殺人を行うこともある。以前虐待されていた人物などは彼女と共鳴(自ら内なる悪魔を覚醒させてしまう)し、新たな殺人鬼となることもあるが、魂を吸収されたり、肉体に借りるために利用されることもある。美々子の呪いの被害者の口には共通して赤黒い飴玉が残っているが、これは美々子が生前、妹の菜々子を虐待した際に「早く良くなってね」と言いながら毎回あげていた物である。また、死の予告電話のメロディーは、美々子が好きだった子供番組の曲が元となっている。
 
『着信アリ』では母親のマリエに虐待されて死亡した少女として主人公の由美に推理されたが、本当は美々子が妹の菜々子を虐待しており、菜々子の持っていたビデオテープの映像(マリエが隠し撮りした物)で判明した。そのことを知った山下は由美を助けに行くが、由美のマンションに着いた頃には既に由美は美々子と共鳴してしまっており、山下は美々子と共鳴した由美にナイフで刺され、旧加賀見病院にて果物ナイフ(原作ではカミソリ)で喉を裂かれて死亡した。
 
『着信アリ2』ではあまり登場しなかったが、美々子の誕生の秘密が明らかになり、リー・リィー(原作ではリリィ)の呪いがその後に死んだ美々子と共鳴し、それが美々子が殺人鬼になるきっかけを作ったと思われる。『着信アリ』で美々子と共鳴した主人公の中村由美は、水死体で発見された(原作は妹尾刑事と共に)ことが分かった。そして、ジャーナリストの野添孝子を台湾で殺害し、孝子とも共鳴したと思われる。
 
『着信アリFinal』ではFinalでの主人公・松田明日香に化けて(原作では明日香の体を借りて)彼女の[[パソコン]]で殺人を行っていた。しかし、ジヌたちの活躍によって、明日香のパソコンに送り込まれた大量のメールが原因で彼女が潜り込んでいたパソコンがフリーズ、ショートしてしまい爆発四散したことと、もう一人の主人公のえみりと明日香の強い友情の力により、成仏というよりは彼女の魂そのものが完全にこの世から消滅してしまった(原作では2人のどちらかの携帯に転送させようとするが、えみりと明日香の友情の力によりいつの間にか消えていた。成仏したのか、魂がこの世から消滅したかは不明)。
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演:[[小泉奈々]]
 
[[台湾]]の[[炭坑]]の侯硐の近くの村で生まれた殺人鬼。 体が小さいのにもかかわらず、美々子と同じような強い念力を持つ。他人にも化ける事が可能である。リリィの呪いの被害者の胃の中には共通して微量の炭が検出されている。
 
原作ではある程度喋っていたが、映画版ではあまり喋っていない。7~8歳の陰気な子どもで、村の子ども達からイジメの標的にされた。村に伝染病が流行ったとき、村人達の死を予言するようになる。村人達は伝染病はリリィによる呪いと映り、リリィの口を[[針]]と[[糸]]で縫いつけ炭坑に封印してしまう。リリィは炭坑の中で 約50日間もがき続けて苦しみながら死んだ。その直後に、村人達宛に受け取り人の筆跡で死を予告する手紙が出回り、ガオを除いて村は全滅した。