「静止トランスファ軌道」の版間の差分

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'''静止遷移軌道、静止トランスファ軌道'''(せいしせんいきどう、せいしトランスファきどう、geostationary transfer orbit, GTO)は、[[人工衛星]]を[[静止軌道]]にのせる前に、一時的に投入される[[人工衛星の軌道|軌道]]で、よく利用されるのは、[[近点・遠点|遠地点]]が静止軌道の高度、[[近点・遠点|近地点]]が低高度の[[楕円軌道]]である<ref>{{Cite web|url=http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/types_orbits.html |title=軌道の種類 |author= 宇宙情報センター|date= |work= |publisher= |accessdate=2016-01-30 }}</ref>。
 
静止軌道は、地表からの高度が[[赤道]]上約36,000 kmとなる[[円軌道]]である。衛星をこの軌道に投入する際には次のような手順をとるのが普通である。
 
[[画像:Geostational-Transfer-Orbit.png|300px|thumb|right|図:静止トランスファ軌道と静止軌道]]
;パーキング待機軌道に打上げ
:まず、ロケットで衛星を低高度で地球を周回する円軌道に打ち上げる。これを[[宇宙待機軌道|パーキング待機軌道]](図の点線で示す円)と呼ぶ。
;静止トランスファ遷移軌道に軌道変換
:次に、適切な時間にロケットエンジンで加速し、遠地点を静止軌道の高度まで上げる。このとき遠地点が衛星の追跡管制上都合の良い位置になるように、軌道変換の時刻を選ぶ必要がある。一旦パーキング軌道に投入する理由はこのためである。
;静止ドリフト漂流軌道に軌道変換
:近地点の高度を遠地点に等しく、すなわち円軌道になるように軌道変換を行う。このためには、遠地点でロケットエンジンを使用して推力を与える必要がある。通常、数回に分けてエンジンを噴射させ、軌道変換を行う。
;最終的な静止軌道に移動