「画面アスペクト比」の版間の差分
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== 映画のアスペクト比 ==
[[Image:Aspect ratios.png|right|thumbnail|320px|画面サイズの比較。緑色の四角形がスタンダード
=== スタンダード
横縦比が1.375:1または1.33:1の画面サイズのこと。かつての映画の標準サイズだった。
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<!--現行のアカデミー比は1.33:1かもしれない?-->
=== ビスタ
ビスタビジョンサイズとも。横縦比が1.66:1程度の横長の画面サイズのこと。
[[パラマウント映画]]社が開発した[[ビスタビジョン]](VistaVision)方式で得られるもので、撮影時に35ミリネガフィルムを横に駆動させる「ビスタビジョン
'''ヨーロッパ
=== スコープ
[[Image:Anamorphic lens illustration without stretching.jpg|right|thumbnail|250px|[[アナモルフィック
[[Image:Anamorphic lens illustration with stretching.jpg|right|thumbnail|250px|[[アナモルフィック
シネマスコープサイズとも。横縦比がおおよそ2:1以上の横長の画面サイズのこと。[[20世紀フォックス]]社の登録商標である「シネマスコープ」<ref>日本における商標登録番号は第4428908号。</ref>の略称である「シネスコ」と呼ばれることが多く、ビスタビジョンより横長の画面の総称としても用いられることが多い(アメリカでは[[ワイドスクリーン]]と呼ばれる)。
劇映画では、[[ハリウッド]]による[[1953年]]の[[アメリカ映画]]、『[[聖衣]]』がシネマスコープの最初の作品。
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日本では、[[1956年]]12月に[[新東宝]]が初めて採用し、「シネパノラミック方式“大シネスコ”」として『[[明治天皇と日露大戦争]]』(公開:[[1957年]][[4月29日]])の制作を開始、「日本最初の大シネスコ遂に出現!」のコピーが新聞各紙に踊った。しかしその公開前に[[東映]]が『鳳城の花嫁』を「東映スコープ」として急遽完成させ日本初のシネマスコープ映画として公開(1957年[[4月2日]])した。続いて[[日活]]が「日活スコープ」、[[東宝]]が「[[東宝スコープ]]」、[[松竹]]が「松竹グランドスコープ」として採用。[[新東宝]]も「新東宝スコープ」として制作を続けた。当初、大型映画として画質の良いビスタビジョンを採用した大映も制作費削減の為「大映スコープ」として採用した。
==== シネマスコープ ====
横縦比は2.35:1(12:5)。[[アナモルフィック
65mmフィルムを使用したトッドAO方式も同時期の1953年に登場した。それはシネマスコープとの画質の差は歴然であった。そのため、フォックスは55.625mmフィルム使用し、それを35mmに縮小焼付けする「シネマスコープ55」という方式を開発し、『[[王様と私]]』など一部の映画で使用したが、画質面でトッドAOに勝てず、カメラも高額であったため、短期間で終焉を迎えた。
==== テクニラマ ====
横縦比は2.35:1。[[テクニカラー]]社の登録商標。ビスタビジョンと同じく35ミリフィルムを水平方向に送って撮影するテクニラマカメラにアナモルフィック
==== パナビジョン ====
Panavision。横縦比は2.35:1から2.4:1。[[パナビジョン (会社)|米国パナビジョン社]]の登録商標。パナビジョン社製のアナモルフィック
==== スーパースコープ ====
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==== テクニスコープ ====
スタンダード
==== スーパー35 ====
フィルムの左右幅も一杯に使用し、ビデオ化の際の監督の意図と画質を両立させたフォーマットである。
右の画像のように本来フィルムにはサウンドトラックが付けられている。焼き付け作業を効率化するために通常の撮影時には使用しないサウンドトラックの部分も空けて撮影されるが、スーパー35では撮影時にそのサウンドトラック部分まで使い、大きな映像で撮影する。その後、上下をトリミングしてアナモルフィック
前述の撮影方式ではワイドスクリーンをテレビ
アスペクト比はサイレント時代のスタンダード
DVDやBlu-ray、デジタルテレビが普及したことによってテレビ
前述のスーパースコープよりも画質は向上しているが、記録面積の違いからアナモルフィック
パナビジョン製アナモルフィック
=== その他の大画面映画 ===
==== 70mmフィルム ====
{{Main|70mmフィルム}}
撮影時に、65mmネガフィルムを使う規格と、ビスタビジョンカメラにアナモルフィック
65mmネガフィルムを使う規格には、サウンドトラックを付加して70mmにしたトッドAOやスーパーパナビジョン
ビスタビジョンカメラを使って撮影する規格はスーパーテクニラマ70と呼ばれ、ビスタビジョンカメラに1.5:1のアナモルフィック
フィルム解像度の向上で、近年{{いつ|date=2014年4月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->の70mm映画は35mmシネマスコープネガで撮影し、70mmポジフィルムに焼き付ける物が多い。また1080/24p規格のハイビジョンによるデジタル撮影も増えてきた。
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; スーパーテクニラマ70
: {{Main|en:Super Technirama 70}}
: [[テクニカラー]]社が開発した。横駆動テクニラマのカメラに[[アナモルフィック
; トッドAO
: {{Main|en:Todd-AO}}
: 65ミリネガに撮影し、上映プリントは6本のサウンドトラックを持つ70ミリポジに焼き付ける。スーパーテクニラマ方式に比べて手間が掛からないのが特長。
; ウルトラパナビジョン70
: {{Main|en:Ultra Panavision 70}}
: トッドAO方式によく似ていて、65ミリネガで撮影して70ミリプリントを得るのは同じだが、アナモルフィック
; ディメンション150
: 65mmフィルムを使い、70mmに焼き付けする方法は従来と同じだが、人間の視野角の限界である150度までスクリーンを歪曲させて、観客を包み込むような巨大スクリーンで上映する方式。特殊な超広角レンズを使い撮影、上映時にはやはり特殊なレンズを使い、歪曲したスクリーンでも歪みを抑えている。『[[パットン大戦車軍団]]』『ウエスタン』などで使用された。
; シネラマ
: {{Main|en:Cinerama}}
: そもそもは3本のスタンダード35ミリフィルムを同期させ、これを湾曲したスクリーンに上映して巨大画像を得ていたが、取り扱いが煩雑になるうえ設備も複雑なものが求められるという欠点があった。このため上記「スーパーパナビジョン70」のシステムを応用して、アナモルフィック
==== IMAX ====
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== テレビの画面サイズ ==
日本における[[NTSC]]方式テレビ放送の[[テレビ受像機|画面サイズ]]はスタンダード
映画などの場合は上映場の映写機やスクリーンを適応したものに変えていけば済むが、テレビやビデオなどの映像メディアでは対応する数の関係で映画のようには規格の変更は容易ではない。従来の映像機器の規格はスタンダードサイズの映像信号を伝達することを前提に決められたため、映像[[端子]]([[コンポジット映像信号|コンポジット端子]]、[[S端子]]、[[D端子]]のD1規格)ケーブルなどの信号伝達路には4:3サイズの映像信号しか流せない。そのため16:9のワイドサイズ映像については16:9サイズの映像をどのようにして従来規格である4:3サイズ限定の映像信号伝達路に流すかを考えた結果生まれたのが、4:3サイズの記録領域に16:9サイズの映像を収録する[[レターボックス (映像技術)|レターボックス]]方式や[[スクイーズ]]方式である。その後、映像メディアの発達により高画質あるいはワイドな映像の規格が誕生しそれらに対応した機器を使用することで映像信号の伝達路にも実際の映像サイズに応じた信号を流すことが可能になっている。
=== ノーマル ===
横縦比は4:3。スタンダード
=== ワイド ===
横縦比は16:9。ビスタ
=== レターボックス ===
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の3種類が運用側の必要に応じて行われている。</ref>(2.35:1)の映像を挿入したものもレターボックスと呼ばれる。双方を特に区別する場合は前者(4:3サイズ画面に16:9映像を挿入したもの)を'''4:3レターボックス'''(レターボックス表示の4:3サイズフォーマット映像)、後者(16:9ワイドサイズ画面にシネマスコープ映像を挿入したもの)を'''16:9レターボックス'''(レターボックス表示の16:9サイズフォーマット映像)と呼び分ける。後者のみを唐突に表現した場合などは、前者と混同してしまう可能性もあり紛らわしいので注意が必要。
また、シネマスコープサイズの映像を4:3サイズに挿入したもの(右画像の例)も同様にレターボックスとして分類される。この場合特に2007年現在で確立された呼称などは確認できていないが、便宜上で「シネマスコープ
4:3レターボックスでは、16:9映像の信号を受けてテレビ側が黒枠を付けている場合と最初から映像がレターボックスとして作られている(信号としては4:3映像)場合がある。後者の場合、ワイド画面サイズテレビの機種によってはズーム機能により16:9に拡大するものもある。
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=== ワイド ===
横縦比は16:9。テレビの場合と同様、ビスタ
勘違いされやすいが、16:9は[[黄金比]]ではないので注意。
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DVDに収録した映像を16:9画面サイズの画面に表示させる方法にはレターボックスと[[スクイーズ]]の2通りがあり前者は上下に黒枠を付けることで16:9画面を収録するのに対して、後者が16:9画面を左右に圧縮して収録している。ノーマルテレビで観た場合の画質は両方式とも全く同じだが、ワイドテレビで観た場合は後者の方が高画質となる。従って、16:9表示を前提にした映像ソフトの多くはスクイーズ方式で作製される。両方式ともそれぞれ再生機側がレターボックス信号やスクイーズ信号を送出する事で受信側の画面制御を行なうが、レターボックス記録でレターボックス信号無しの場合は16:9表示ではソースの状態に起因する[[額縁放送#原因2. 映像ソースによるもの|額縁状態]]になる(ワイド画面対応の番組を家電DVDレコーダーやHDDレコーダーなどで録画したものは、このレターボックス信号が出ないケースに該当する)。
スコープ
== 注・出典 ==
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