「ヘテロダイン」の版間の差分

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補記
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== 語源と用法 ==
ヘテロダインという単語はギリシア語の「{{ラテン翻字|grc|hetero}}」(異なる)と「{{ラテン翻字|grc|dyne}}」(力)に由来する。この技法を発明したの1901年に、カナダ人技術者[[レジナルド・フェッセンデン]]であるによって発明された
 
[[スーパーヘテロダイン受信機]]が入力[[周波数]]を[[中間周波数]]に変換する際に、この原理を利用している。入力信号を受信機内部([[局部発振器]])で生成した信号と[[混合器 (ヘテロダイン)|混合]]し、和と差の周波数を生成する。これに[[バンドパスフィルタ]]を使い、必要な方だけを取り出す。フィルタは通常固定であり、一般に[[AM放送]]の場合は455[[ヘルツ|kHz]]、[[FM放送]]の場合は10.7MHzを使う<ref>堀桂太郎著「アナログ電子回路の基礎」p.89 東京電機大学出版局、2003年、ISBN 4-501-32290-X</ref>。代わりに内部(局部発振器)で生成する信号の周波数を変化させることで選局する(つまり、例えば差が455kHzとなるような周波数だけを選別するので、内部で生成する周波数を変化させれば同調する周波数が変化する)。
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=== アナログビデオテープへの記録 ===
多くのアナログ[[ビデオテープ]]では、色情報を制限された帯域幅に記録するため、色信号の搬送周波数を変換する必要がある。これを「ヘテロダインシステム」などと呼ぶ。例えば[[NTSC]]を[[VHS]](および[[S-VHS]])に記録する場合、色情報の標準搬送周波数である3.58MHzから約629kHzに変換する<ref> [http://www.yoshi.u-ki.jp/contents/video/video_spec_svhs_nt.htm S-VHS規格 525ライン60フィールドNTSC方式用(抜粋)]<!-- 英語版の出典のリンクが変なので、適当に探してきたが、いまいちか--></ref>。[[PAL]]をVHSに記録する場合も色信号は同様に変換される(ただし、元の周波数は4.43MHz)。今ではもう使われていない3/4インチの[[Uマチック]]の場合、ヘテロダインによってNTSCは約688kHzに変換して記録する([[ソニー]]の[[ベータマックス]]も同様)。PALをUマチックに記録する場合は2種類の非互換な規格があり、それぞれハイ・バンド<ref>{{lang-en-short|hi-bind}}</ref>とロー・バンド<ref>{{lang-en-short|low-band}}</ref>と呼ばれていた。他に色情報をヘテロダインシステムで記録するものとして、[[8ミリビデオ]]({{lang|en|Video-8}}、{{lang|en|Hi8}})がある<ref name = "poynton">チャールズ・ポイントン著「{{lang|en|Digital Video and HDTV: Algorithms and Interfaces}}」モルガン・カウフマン・パブリッシャーズ、2003年、PP 582~583、ISBN 1-55860-792-7 </ref>。
 
この場合のヘテロダインシステムは、放送用の周波数で変調された信号を1MHz未満の帯域幅の媒体に記録可能な周波数に変換するためのものである。再生時には、記録された色情報信号を逆変換して標準の副搬送周波数に戻し、テレビなどに送り出す。ダビングの際も逆変換して送り出し、録画側で再度変換する。一部のプロ用やハイエンド機器では、逆変換・変換せずにダビングできるコネクタを備えていた。