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{{出典の明記|date=2014年12月}}
[[画像:South_China_Sea.jpg|thumb|240px|フィリピン周辺の海底地形]]
'''フィリピン海溝'''(フィリピンかいこう Philippine Trench)とは、[[フィリピン諸島]]東方の[[フィリピン海]]西端にある[[海溝]]。
'''フィリピン海溝'''(フィリピンかいこう Philippine Trench)とは、[[フィリピン諸島]]の[[ルソン島]]南東から[[ミンダナオ島]]の東を経て、[[インドネシア]]の[[ハルマヘラ島]]の北東沖に達する[[海溝]]<ref name="noaa">[http://www.ngdc.noaa.gov/gazetteer/ GEBCO/NOAA gazetteer(地名辞典) > Philippine Trench]</ref>。別名として、ミンダナオ海溝(Mindanao Trench / Mindanao Deep)<ref>[http://global.britannica.com/EBchecked/topic/456395/Philippine-Trench Philippine Trench - Encyclopaedia Britannica]</ref>やエムデン海溝(Emden Trench)がある<ref name="SCUFN21">[http://www.iho.int/mtg_docs/com_wg/SCUFN/SCUFN21/SCUFN21_Report_rev1.pdf 第21回SCUFN,P12]</ref>。
 
'''フィリピン海溝'''(フィリピンかいこう Philippine Trench)とは、[[フィリピン諸サマール]]の[[|サマソン島]]東から[[ミンダナオ島]]の東を経て、[[インドネシア]]の[[ハルマヘラ島]]の北東沖に達し、幅はおよそ60km、長さはおよそ1400kmに達する[[海溝]]<ref name="noaa">[http://www.ngdc.noaa.gov/gazetteer/ GEBCO/NOAA gazetteer(地名辞典) > Philippine Trench]</ref><ref name=kotobank1>{{Kotobank|フィリピン海溝|2=ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典}}</ref>。別名として、'''ミンダナオ海溝'''(Mindanao Trench / Mindanao Deep)<ref>[http://global.britannica.com/EBchecked/topic/456395/Philippine-Trench Philippine Trench - Encyclopaedia Britannica]</ref>、'''エムデン海溝'''(Emden Trench)があるとも<ref name="SCUFN21">[http://www.iho.int/mtg_docs/com_wg/SCUFN/SCUFN21/SCUFN21_Report_rev1.pdf 第21回SCUFN,P12]</ref><ref>{{Kotobank|フィリピン海溝|2=百科事典マイペディア}}</ref>。
エムデンの名称は、1927年4月に[[ドイツ海軍]][[巡洋艦]][[エムデン (軽巡洋艦・3代)|エムデン]]が、当海域において音響測深により水深計測を行い、深海であることを示したことにちなんでいる<ref>[https://books.google.co.jp/books?id=masrAAAAYAAJ&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false Physics of the Earth,National Academies,P38,1932年]</ref>。国際名称としては、2008年に開催された[[大洋水深総図]](GEBCO)の第21回海底地形名小委員会(SCUFN)において、フィリピン海溝(Philippine Trench)とされ、エムデンの名称は、エムデン海淵(Emden Deep)として整理された<ref name="SCUFN21"/>。
 
フィリピン海の南西部は太平洋で最も古い海洋底の1つであり(およそ2億年前)、平均水深は6000mを超えている。このため海溝も概ね非常に深く、長さおよそ800kmで水深は8,500mを超えている。ミンダナオ島付近では特に深く、最深部は1万mを超え、[[レイテ島]]の東の'''ケープジョンソン海淵''' (水深10,497m、1945年発見) ,ミンダナオ島の東の'''エムデン海淵''' (水深10,400m) などが見つかっている<ref name=kotobank1 />。
最深部の深さは1万mを超えるとされる。[[ユーラシアプレート]]([[スンダプレート]])と[[フィリピン海プレート]]の境界でもあり、フィリピン海プレートがユーラシアプレート下に沈みこんでいる<ref>[http://www.jica.go.jp/project/philippines/001/outline/index.html フィリピン地震火山監視能力強化と防災情報の利活用推進プロジェクト,国際協力機構,2009年]</ref>。
 
最深部の深さは1万mを超えるとされる。[[ユーラシアプレート]]([[スンダプレート]])と[[フィリピン海プレート]]の境界でもあり、フィリピン海プレートがユーラシアプレート下に沈みこんでいる<ref>[http://www.jica.go.jp/project/philippines/001/outline/index.html フィリピン地震火山監視能力強化と防災情報の利活用推進プロジェクト,国際協力機構,2009年]</ref>。海溝北部では[[ベンナム海膨]]が衝突し、海溝は[[ルソン島]]の南東で途切れている
 
エムデンの名称は、1927年4月に[[ドイツ海軍]][[巡洋艦]][[エムデン (軽巡洋艦・3代)|エムデン]]が、当海域において音響測深により水深計測を行い、深海であることを示したことにちなんでいる<ref>[https://books.google.co.jp/books?id=masrAAAAYAAJ&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false Physics of the Earth,National Academies,P38,1932年]</ref>。国際名称としては、2008年に開催された[[大洋水深総図]](GEBCO)の第21回海底地形名小委員会(SCUFN)において、フィリピン海溝(Philippine Trench)とされ、エムデンの名称は、エムデン海淵(Emden Deep)として整理された<ref name="SCUFN21"/>。
 
== 脚注 ==