「契約更改」の版間の差分

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愛球人 (会話 | 投稿記録)
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契約更改後、取り交わされた契約の内容をマスコミや記者会見より公表するのが通例となっている。公表される年俸は'''推定金額'''だが大きく外れることは少なく、実額と同じであることも多いという。しかし記者会見場で選手より契約内容や年俸金額が公表される場合がある。なお、プロ野球以外のスポーツ選手においては、マスコミへの契約内容の公表や、契約に関する記者会見を行うことはほとんど無い。
 
提示された金額に納得がいかず、その金額を保留する選手も見受けられる。2回目以降の交渉になると、保留した金額より若干上積みされていることが多いという。また、これを巡って選手が法的措置に乗り出す例もある。近年は保留する理由として、交渉時の球団関係者の態度を挙げる選手や、決められた交渉日程を急遽変更したことを挙げる選手などもいる。過去には以下また、契約更改ような実例場にあっ関わらず[[印章]]持参を忘れてしまい保留し選手もいる
 
* 交渉中に[[携帯電話]]を鳴らされた([[赤田将吾]])
* あくびをされた([[関本賢太郎|関本健太郎]])
* 他の選手に年俸をバラされた([[里崎智也]])
* 決められた交渉日程を急遽変更した
 
この他に、契約更改の場にも関わらず[[印章]]持参を忘れてしまい保留した選手もいる。
 
契約更改に至らない場合は年俸調停委員会に調停を申請することができる([[参稼報酬調停]])。委員会の決定は変更することができず、選手が契約を拒否した場合は任意引退扱いとなる。その場合、元の球団が保有権を有するため、他球団と契約することはできない。[[アルフォンソ・ソリアーノ]]は、広島東洋カープとの年俸調停の決定を拒否したため任意引退となったが、その後[[ニューヨーク・ヤンキース]]がソリアーノの保有権を310万ドルで広島から購入して契約した。
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また1990年代に入ってから[[代理人交渉制度|代理人交渉]]や複数年契約など旧来では考えられなかったような仕組みが選手側の要望によって誕生している。
 
契約更改は冬場に行われるため、スポーツ紙では時期になぞらえて極度の減額を「[[寒冬|厳冬]]」、増額や少量の減額を「[[暖冬]]」と表現することがある<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/20131218/dra13121816510000-n1.html 中日・ドアラも厳冬更改…食パン750グラムでサイン]サンスポ 2013年12月18日</ref>。また、契約更改のことを「'''銭闘'''」<ref name="baseballkeiyakua">{{Cite web|publisher=ガジェット通信|url=http://getnews.jp/archives/1581078|title=プロ野球史に残る契約更改という『銭闘』|accessdate=2017-11-29}}</ref>と表現することがある
 
実際、契約更改を巡っては、過去にさまざまな言葉が生まれている。下記にていくつかの事例を示す。
 
* 「礼儀の部分が改まらないと絶対サインしない」<ref name="baseballkeiyakua" />「携帯電話会社と同じですよ。新規加入の人には優しくて既存の人にはそのまま」<ref>{{Cite web|publisher=スポニチアネックス|url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/12/12/kiji/K20101212Z00003140.html|title=怒り収まらないソフトバンク・杉内「携帯電話会社と同じですよ」|accessdate=2017-11-29}}</ref>([[杉内俊哉]]。いずれの発言も、[[福岡ソフトバンクホークス|ソフトバンク]]在籍時の2010年のオフの契約更改にて、提示額及び球団担当者側の態度(球団側が交渉の席に録音機を設置したこと)に対して不信感を抱いて保留した際の言葉。これが一因になり、翌年[2011年]のオフにFA宣言をして、[[読売ジャイアンツ|巨人]]へと移籍した。)
* 「誠意は言葉ではなく金額」<ref name="baseballkeiyakua" />([[福留孝介]]。[[中日ドラゴンズ|中日]]在籍時の2007年のオフの契約更改にて、提示額に不満を抱いて保留した際の言葉。)
 
このように、日本の野球においては、長年にわたり(提示金額などへの不満を理由に)保留する選手が少なからず存在しており、一例として、2011年オフは22人<ref name="baseballkeiyakub">{{Cite web|publisher=ベースボールキング|url=http://baseballking.jp/ns/18060|title=納得する契約交渉とは…4年で保留者は50名以上、後にトレード放出されるケースも|accessdate=2017-11-29}}</ref>、2012年オフは19人<ref name="baseballkeiyakub" />の選手が保留をしている。しかし2010年代になってからは、契約更改の前に「下交渉」をすることが多くなったことや、査定方法がより細かくなったことなどから、保留する選手がほとんど現れなくなった(基本的に「一発サイン」をするようになった)とのことである<ref>{{Cite web|publisher=Full-Count|url=https://full-count.jp/2013/12/05/post798/|title=続出する一発サイン なぜ契約更改で「保留」が減ったのか|accessdate=2017-11-29}}</ref><ref>保留者が減少傾向にある一因としては、保留を一度でも経験した選手に対しては、後に(トレード、自由契約などで)放出、退団になる場合があることが挙げられる。一例として、[[糸井嘉男]](2012年のオフ。当時は[[北海道日本ハムファイターズ|日本ハム]])は、契約更改において2回の保留になった後もサインに至らず、翌年1月に[[オリックス・バファローズ|オリックス]]へとトレード放出されている。</ref>。
 
== 日本のプロレスの場合 ==