「天然痘」の版間の差分

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根絶されたために根絶後に予防接種を受けた人はおらず、また予防接種を受けた人でも免疫の持続期間が一般的に5 - 10年といわれているため、現在では免疫を持っている人はほとんどいない<ref name="mod2002">[http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/vaccine/houkoku/hou02.pdf ワクチンなどに係る検討会報告書 平成14年7月8日(防衛省資料)]</ref>。そのため、[[生物兵器]]として使用された場合に、大きな被害を出す危険が指摘されており<ref name="mod2002"/>、感染力の強さからも短時間での感染の拡大が懸念されている<ref name="mod2002"/>。天然痘撲滅宣言後にも、ソ連は天然痘ウイルスを生物兵器として極秘に量産、備蓄しており、ソ連崩壊後にウイルス株や生物兵器技術が流出した可能性が指摘されている<ref>山内一也、三瀬勝利「忍び寄るバイオテロ」NHKブックス 2003</ref><ref name="Alibek">ケン・アリベック「バイオハザード」 二見書房 1999年</ref>。
[[ワシントン・ポスト]](2002年11月5日号)は、[[CIA]]が天然痘ウイルスのサンプルを隠し持っていると思われる国として、[[イラク]](注:記事はイラク戦争前のもの)、[[北朝鮮]]、[[ロシア]]、[[フランス]]を挙げている(ただし、イラクとフランスについては可能性はとても高いというわけではないとしている)<ref>[http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/06/12/AR2006061200704.html 4 Nations Thought To Possess Smallpox, November 5, 2002 ,The Washington Post.]</ref>。
韓国国防省は北朝鮮が天然痘ウイルスを保持していると分析し、在韓米軍兵士も2004年から天然痘のワクチン接種を受けている<ref>[http://www.asahi.com/special/08001/TKY201107060729.html 生物兵器テロ想定、米韓が図上演習 5月、北朝鮮意識か] 朝日新聞、2011年7月7日</ref><ref>[http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/26/news013_4.html 北朝鮮の「生物兵器」は、どれほどの脅威なのか] ITMediaビジネスオンライン、2017年10月25日</ref><ref>[http://japanese.donga.com/List/3/all/27/281600/1 在韓米軍、炭疽菌と天然痘の予防接種] 東亜日報、2004年7月1日</ref><ref>[http://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2017/html/n1221000.html 平成29年版防衛白書] 『韓国の「2016国防白書」は、「(北朝鮮は)1980年代から化学兵器を生産し始め、約2,500~5,000トンの様々な化学兵器を貯蔵していると推定される。また、炭疽菌(たんそきん)、天然痘(てんねんとう)、ペストなど様々な種類の生物兵器を独自に培養し、生産しうる能力を保有していると推定される」と指摘している。』</ref>。アメリカはテロ対策のため天然痘ワクチンの備蓄を強化し、2001年に1200万人分だった備蓄量を、2010年までに全国民をカバーする3億人分まで増やした<ref>[https://usatoday30.usatoday.com/news/health/2010-05-25-smallpox25_ST_N.htm U.S. government stockpiles new, safer smallpox vaccine] USA TocayToday、2010年5月25日</ref>。
 
=== 類似ウイルス ===