「藤子・F・不二雄」の版間の差分

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[[第二次世界大戦]]中に小学生時代を過ごした世代であり、大戦終結当時は[[国民学校]](現・[[小学校]])6年生であった。従って、[[兵器]]、軍事、[[クーデター]]、[[革命]]などに関する作品も多くある<ref>作品としてはドラえもんでのスネ夫の[[大和 (戦艦)|戦艦「大和」]]乗っ取りから潜水艦攻撃までのシーン、大長編『[[ドラえもん のび太の宇宙小戦争|のび太の宇宙小戦争]]』など。</ref>。兵器に関しては子供が憧れる格好いいものと描いている描写(スネ夫のセリフなど)があるが、戦争自体への考えは世代に関係なく一貫して虚しいもの、恐るべき物、愚かしい行為として描いている<ref>戦争を批判する価値観が表出している作品としては『[[ドラえもん のび太の海底鬼岩城|のび太の海底鬼岩城]]』でのポセイドンに関する描写、「階級ワッペン」でののび太の同級生の「昔の軍隊はこんなふうに無茶な命令で無茶な戦争を始めたんだね」、「ラジコン大海戦」での[[スネ吉]]の「戦争は金ばかりかかって むなしいものだなあ」、「ご先祖さまがんばれ」でのドラえもんの「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争ってそんなもんだよ」などといったセリフ、『[[ドラえもん のび太の創世日記|のび太の創世日記]]』における宗教戦争の否定、SF短編では『[[マイシェルター]]』や『[[ある日……]]』など。</ref>。また、ドラえもん初期には、第二次世界大戦に関するエピソードが幾つか見受けられる([[学童疎開|疎開]]先での児童生活の辛さを描いた「白ゆりのような女の子」、[[戦時猛獣処分|上野動物園での動物の殺処分]]について触れた「ぞうとおじさん」など)。『T・Pぼん』では主人公たちが[[特別攻撃隊|特攻隊]]員に歴史干渉を実施している。
 
『ドラえもん』など、SF色(特に[[タイムトラベル]]を描いた内容)の強い作品の多さなどから解る通り、SFに対しての関心も強かった。SF短編などには、名作SFからの影響や引用が散見できる。『[[スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望|スター・ウォーズ]]』が公開され、大ブームになった時期には、『ドラえもん』の各所に『スター・ウォーズ』にちなんだネタを数多く登場させた(パロディとして描いた「天井うらの宇宙戦争」(姫は[[レイア・オーガナ|アーレ・オッカナ]]、ロボットは[[R2-D2|R3-D3]]、敵は[[ダース・ベイダー|アカンベーダー]])の話のほかにも、リザーブマシンで取った映画の席が『スター・ジョーズ』であるなど。SF短編では『ある日…』と『[[裏町裏通り名画館]]』に『スター・ウォーズ』のパロディ[[劇中劇]]がある)。
 
大ヒットした映画『[[南極物語]]』を本来南極に住んでいた[[アザラシ|野生動物]]の立場から自作の中で暗に非難し(『[[裏町裏通り名画館]]』)、『大長編ドラえもん』でも環境保護を早期から唱えていた(『[[ドラえもん のび太とアニマル惑星|のび太とアニマル惑星]]』)。