「リング (格闘技)」の版間の差分

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[[画像:Saparena-boxen.jpg|left|250px|thumb|プロの試合会場。世界戦等の注目度の高い試合では、こうした[[スクリーン]]のついた規模の大きい会場が使われることがある。]]
[[古代ギリシアのボクシング|古代のボクシング]]は主に[[コロシアム]]などで行われ、ロープで囲まれたリングは使用されなかった。
時代が下って[[近代]]に入ると、ボクシングは見世物や賭けの対象として[[広場]]などで行われ、[[相撲]]の[[土俵#由来|土俵]]の基となった「人方屋」<ref>[http://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E6%96%B9%E5%B1%8B 人方屋とは] - [[世界大百科事典]]、[[コトバンク]]、2014年3月29日閲覧。</ref>と同様に、観客が選手を囲むように輪になって観戦したのが、リングの起源でありまた語源ともされている<ref name="JBC">[http://www.jbc.or.jp/info/howtobox/question.html#q_23 Q&A リングは英語でring=輪なのに、何で四角いんですか?] - 一般財団法人日本ボクシングコミッションHP.2014年3月29日閲覧。</ref>。[[ジャック・ブロートン]](Jack Broughton)が初の7章のルールブック「ブロートン・コード」(Broughton’s Rule)を、[[1743年]]発表した。その中に、リング(直径25[[フィート]]の円形、硬い土の上)について決められていた。やがて地面に直接4本の[[杭]]を立ててロープを張るようになったが、形は四角くなってもこれをそのままリングと呼び習わした。[[1865年]]成立の「[[クインズベリー・ルール]]」ではリングの1辺が24[[フィート]](7[[mメートル]]32[[cmセンチメートル]])の四角形と規定された。
 
1912年の英国では円形のリングが使われていた。米国で円形リングが最初に登場したのは1944年5月26日、[[サンフランシスコ]]の造船所で、ロープにあたる部分はアルミ管で作られ、[[ベルベット]]の厚地で覆われており、[[フレッド・アポストリ]]が[[エキシビション#ボクシングのエキシビション|エキシビションマッチ]]を行った<ref>{{Cite book|ref=harv|last1=Andre|first1=Sam|last2=Fleischer|first2=Nat|last3=Rafael|first3=Don|title=An Illustrated History of Boxing|edition=2001: 6th|month=12|year=2001|publisher=Citadel Press|location=米国・[[ニューヨーク市]]|language=英語|isbn=978-0-8065-2201-2|page=234|chapter=The middleweights}}</ref>。
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ただし、[[アイスリボン]]では[[レッスル武闘館|道場兼常設会場]]ができる以前、[[市ヶ谷南海記念診療所|市ヶ谷アイスボックス]]などでの興行においてはリングの代わりにユニエバーの青いマットが使用されていた。当然ロープはなく、コーナーポストも鉄柱の替わりに[[梯子|脚立]]が使われた。このほか、[[埼玉プロレス]]や[[阿佐ヶ谷]]ロフトの阿佐ヶ谷プロレス、[[タイ王国|タイ]]を拠点とする[[我闘雲舞]]など、資金面や会場サイズなどの都合でリングを使用しない興行もある。また、[[WWE]]やDRAGON GATEでは試合中リングが崩壊するアクシデントに見舞われ、後続の試合を残されたマットのみで行ったこともあった。[[DDTプロレスリング]]では街角や野外でリングはおろかマットも使用しない興行も行われている。
 
団体によって大きく異なるが、床は木の板(4〜5cm5センチメートルの厚み)で、その上に[[ゴム]]シート(2cm(2センチメートルの厚み)、さらにその上にフェルト(2cm(2センチメートルの厚み)などを敷き最後にキャンバスを敷いている。[[新日本プロレス]]では、[[2007年]]より[[スポンジ]]を追加したことが[[田口隆祐]]選手により公表されている<ref>新日本プロレスリング公式サイト - 真壁が『プロレス・アカデミー』で熱血人生相談! 田口がジュニアを、小島が「子どもとプロレス」を語った!!(報告) [http://www.njpw.co.jp/news/detail.php?nid=6589]</ref>。一部インディー系団体の場合、キャンバスの下に体操用のマットを敷いてこれらの代用としている場合もある。さらに土台の骨組みを[[サスペンション]]構造とし、スプリングを利かせて反発を大きくしている団体もある。これらの組み合わせによって、豪快な投げ技で大怪我をしないようにしている。アメリカの[[ROH]]では、まるで[[トランポリン]]のようにリングの床面が振動で上下する。逆にヨーロッパやメキシコでは、サスペンション構造になっていないことが多い上に、クッションも薄いとされる。[[異種格闘技戦]]など特殊な事情がある時には板の上に直接キャンバスを貼ることがあり、このような硬いマットでは投げ技に対して受身を充分にとらないと非常に危険である。
 
リングを保有しない団体のために、リングの貸出および設営に関する業務を請け負う、「リング屋」と呼ばれる企業がある。