削除された内容 追加された内容
→‎異なる結末: 内容修正
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
232行目:
**「夜泉ノ花嫁」:夕莉でラスボスを水上で看取るとこの結末になる。黒澤逢世に導かれるように再び水上ノ宮へやって来た夕莉。すると、彼女を待っていたかのように閉ざされていた「黒キ澤」への門が開き、そこにいた夜泉濡と化した逢世と遭遇し最後の対決が始まる。三度に渡って退けた後夕莉が彼女の残留意思に触れると、そこには殺された巫女達とこれ迄に引き受けた人達の悲しみや痛みといった思いと、逢世自身が断ち切れなかった麻生博士への恋慕、そして一人夜泉の中に取り残された寂しさといった感情が流れ込んでいき、逢世もまた自分と同じ様に苦しんでいたのだと知り泣きながら抱きしめる。刹那、夕莉の思いを汲み取った逢世も「あなたに全てを託せて良かった……」と微笑み、水の中へ溶け込む様に消えていく。やがて溢れていた夜泉が柩籠の中へと流れ込みながら澤の底へと沈んでいき、気がつくとそこには夕莉一人だけだった。そして背後から名前を呼ぶ密花の声に振り返った夕莉の頬を、涙が一筋つたっていた。
**「抱擁」:夕莉でラスボスを水中で看取るとこの結末になる。
**「夜泉子」:深羽で水上湖で写真を撮らないとこの結末になる。日上山で柩籠にいた深紅を取り戻した深羽は、花嫁姿の母が船に乗って何処かへ向かう夢を見て飛び起きる。すると、そばで一緒に寝ていた筈の深紅の姿がなく、代わりに置かれていた射影機と色褪せた幽婚の写真から、全てを悟った深羽は急いで後を追いかける。そして大禍境に辿り着くと、深紅の真冬に対する思いを静かに聴きながら、二人並んで水上湖を歩いていく。そして「自分には何もないから、隠世へ行っても一緒になって欲しい人は誰もいない」と悲しそうに呟き、「でも、(今はお母さんがいるから) もういいの」と打ち明ける。空にはやがて大禍陽が輝き、幽婚を終えた霊達が集まる中、深羽は母の腕を掴み「何処へも行かないで、一人は嫌だ」と縋る。深紅は手を握り返して「何処へも行かないわ」と囁き、静かに大禍陽を見守る。やがて深羽が目を覚ますと、隣では深紅が眠っていた。母の姿に深羽は安堵すると、二人は寄り添うように抱き合い、再び眠りについたのだった。
**「夢ノ通路」:深羽で水上湖で写真を撮らないとこの結末になる。深羽の縋るような言葉に「何処へも行かないわ」と囁く深紅。だが、優しい母の表情に深羽は内心「嘘だ」と呟く。すると、隣にいた深紅の姿が溶けるように消えてしまう。深羽には分かっていた。あの時、母は既にこの世を去っていたこと、娘の自分を心配する強い思いが残影として留まっていたことに。深紅の最後の思いを受け止めた深羽は、ただ一人声を上げて泣き続けるのだった。
**「死後ノ恋」:蓮で花嫁の写真を選び触れるとこの結末になる。榊と渡会の霊を退けた蓮が婚礼の間に向かうと、そこには夢と同じく逢世が静かに鎮座していた。しかし刹那、逢世の姿は怨霊に変わり、「一緒に終わってほしい」と縋る。すると蓮に麻生博士の残留意識が憑依し、逢世を抱きしめると思いを伝える。彼もまた、あの時からずっと自分を思っていてくれたのだと知った逢世は「口に出さなくても分かっていたけれど、本当は実際に言葉で言って欲しかった。それが自分のただ一つの望みだった」と明かし、心残りが無くなったと同時に元の巫女姿に戻り消えていく。それを見送った麻生博士は彼女の意図を汲み取りつつも、またもや一人取り残された事に泣き崩れる。直後、意識が戻った蓮はなぜ自分が涙を流しているのか分からないまま、誰もいない部屋に呆然と立ち尽くすのだった。
**「孤独ノ箱」:蓮で花嫁の写真を選び写真を撮るとこの結末になる。怨霊となった逢世に縋られ、驚いた蓮は思わず射影機を使ってしまう。怯んだ逢世は「私と別れるために来たのですね」と呟き、麻生博士と出会い弔写真を撮ってもらった時の事を思い出すと「あの日、あなたは私の魂の一部も持っていってしまった。それがつらくて、つらくて…でも、(あなたの心に残る事が出来て) 嬉しかった」と悲しげに笑う。そして、その思い出を胸に一人であの夜泉の中に戻ることを告げ、最期の願いとして再びあの時のように写真を撮って残して欲しいと希う。蓮が応えるように射影機を構えるとファインダー越しの逢世は元の美しい巫女姿に戻り、シャッター音と共に跡形もなく消えてしまったのだった。