「ジンベエザメ」の版間の差分

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=== 民俗 ===
{{出典の明記|date=2017年2月|section=1}}
前述のように、ジンベエザメの周囲には常にイワシやカツオ等の大小の魚類が群れている。日本ではこの関係経験的に古くから漁師に知られ、本種は地域によっては大漁の吉兆とされ、福の神のように考えられてきた。「えびすざめ」(生物学上実在する[[エビスザメ]]とは無関係)という関東方言による呼称などはまさにこのことを表すものであるし、その他の各地でも「えびす」「えべっさん」などと呼ばれて崇められてきた漁業神には、クジラ類だけでなくジンベエザメもその正体に含まれているという。そして、この信仰は現在も活き続けており、祠(ほこら)は大切に守られている。「[[ジンベエザメ#生態|生態]]」の項、および、「[[えびす#多様な神格とその由来|えびす]]」の「クジラ(海神・漁業神)としての変遷」の項も参照。
 
[[宮城県]][[金華山 (宮城県)|金華山]]沖に出現するという伝承が残る海の怪「ジンベイサマ」は、その正体がジンベエザメではないかと言われている<ref>{{Cite book|和書|author=[[村上健司]]編著|title=日本妖怪大事典|year=2005|publisher=[[角川書店]]|series=Kwai books|isbn=978-4-04-883926-6|pages=182}}</ref>。船の下へ入って船を支えていることがあり、首尾がつかめないほど巨大なものとされる<ref name="大藤1955">{{Cite book|和書|author=大藤時彦他|editor=民俗学研究所編|others=[[柳田國男]]監修|title=綜合日本民俗語彙|year=1955|publisher=[[平凡社]]|volume=第2巻|pages=763}}</ref>。これが出たときにはカツオが大漁になると言われる<ref name="大藤1955" />。
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海外では米国の[[ジョージア水族館]]で、台湾で捕獲されたジンベエザメの飼育が行われている。
 
=== 憧れ・観光 ===
[[スキューバダイビング]]の世界では「ダイバーの憧れ」とされる。[[モルディブ]]、[[ガラパゴス諸島]]、[[ココ島]]、および、[[スミラン諸島]]([[w:Similan Islands|en]])などで目撃例が多い。回遊しているため、[[沖縄諸島|沖縄]]、[[四国 (島)|四国]]、[[伊豆半島|伊豆]]などでも稀に見られる。
 
[[ニューギニア島]]北西部の[[チェンデラワシ湾]]では、地元の漁師がバガン船と呼ばれる伝統的な漁船を使い、ジンベエザメと遊泳するツアーを実施しているほか、研究者による調査に協力している<ref>【[[Nikkei Asian Review|NIKKEI ASIAN REVIEW]]から】インドネシア/秘境のサメ、観光客を魅了『[[日経産業新聞]]』2017年12月7日グローバル面</ref>。
 
2010年7月下旬、[[千葉県]][[館山市]]の波左間漁港で[[金庫網]]にジンベエザメがかかった。ジンベエザメはいけすに放され、夏休みということもあり、ダイバーだけでなく、海底透視船を利用した船上見学からの人気も集めた。