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[[Image:73P-Schwassmann-Wachmann-Spitzer.jpg|Right|200px|thumb|スピッツァー宇宙望遠鏡が撮影したシュワスマン・ワハマン第3彗星のダストトレイル]]
'''ダストトレイル'''(Dust trail)は、[[流星群]]の理論的な空間分布を考える際、その流星物質の集団の名称として使われる言葉。母天体([[彗星]]・[[小惑星]])が特定の近日点通過日付近で、太陽熱の作用で[[流星]]物質を集団で放出したと仮定して、その特定の近日点通過年を冠して、たとえば、「[[しし座流星群]][[1899年]]のダストトレイル」、「しし座流星群1998年近日点回帰時における、3公転前のダストトレイル」(この例では同じ物の言い換え)というふうに、その流星物質の集団の名称として使われる。従って個々は、特定の流星群の、流星物質総体のうちの、更に一部分を指している。
 
なお、ダストトレイルは提唱されたときにはあくまで理論的な概念であり、近年まで直接観測された例は無かった。しかし、[[2002年]]に[[東京大学]][[木曾観測所]]により[[コプフ彗星]]の[http://www.astroarts.co.jp/news/2002/05/22dust_trail/index-j.shtml ダストトレイル]が、[[2006年]]には[[スピッツァー宇宙望遠鏡]]が[[シュワスマン・ワハマン第3彗星]]の[http://www.astroarts.co.jp/news/2006/05/12spitzer_sw3/index-j.shtml ダストトレイル]の撮影に成功した。