「曲技飛行」の版間の差分
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{{出典の明記|date=2017-12-21}}
[[File:Patty Wagstaff At KBJC.jpg|thumb|right|
'''曲技飛行'''(きょくぎひこう、[[:en:aerobatics|aerobatics]] '''エアロバティックス''')とは、[[航空機]]によって
「aerobatic エアロバティック」という表現は、「aero 空中の」という語と「acrobatic [[アクロバット]]」という語からつくられた表現である。
曲技飛行を分解し、
== 歴史 ==
[[File:utterly.butterly.aerobatics.arp.jpg|thumb|right|250px|[[:en:The UK Utterly Butterly|The UK Utterly Butterly]]
によるマニューバ([[:en:Boeing Stearman|Boeing Stearman]]]][[第一次世界大戦]]終結後の[[複葉機]]の時代から存在しており、長い歴史を持つ。
第一次世界大戦で職業[[パイロット (航空)|パイロット]]として[[空中戦]]を経験しながら高い[[飛行]]技術を習得したものの、戦争終結後の平和と戦間期の軍縮志向から職にあぶれてしまった元軍人パイロットたちが、その技術を生かして航空機による曲芸を披露しつつ各地を巡業したことから、発展してきた。こういった経緯から、比較的早い段階から航空機に馴染んできた[[ヨーロッパ]]や[[アメリカ合衆国|アメリカ]]などの欧米圏 日本の[[航空法]]では第91条で規定されている。
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操縦士には必須の技能ではないため、試験では曲技の技術の訓練は行われない。
多くの軍隊では危険回避や姿勢が崩れた状態から立て直す技術を学ぶため、基本的な曲技を訓練している。曲技飛行隊で
[[アメリカ]]では
== 曲技の種類 ==
: 垂直に立てた金づちの頭(ハンマーヘッド)が横向きに回転し、真下を向く様子に似ていることから名付けられた。垂直上昇から空中に静止し、そのまま真横に失速反転する。
: 垂直上昇姿勢から空中に静止し、そのまま元の経路を上向き姿勢のままバックして後ろ向きにU字を描いた後、垂直降下する。
: 8の字の軌道を描く曲技。垂直方向ではバーティカルキューバンエイトと呼ぶ。
: 90度バンクした姿勢での水平直進飛行
: 縦宙返りの頂点部分で背面状態から360度ロールし、再びループを継続することで軌跡がハート型を描く。
: 複数機の場合はもう1機がハートを貫くようにスモークを描く。本来は宙返り中にロールすることで周囲を確認するための[[空中戦闘機動|空戦機動]]。垂直方向のハートループは、'''バーティカルキューピッド (Vertical Cupide) '''と呼ばれる。
[[:en:Aresti Catalog|Aresti Catalog]]では各マニューバーがシンボルを使って記述されている。パイロットはこのようなシンボルを使って一連のマニューバーを事前に組み立てたり、他のパイロットに直感的に伝達することができる。
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== 曲技機 ==
曲技飛行を行うための飛行機は'''曲技機
機体は低翼式の主翼に逆T字の[[尾翼]]、固定式の[[降着装置]]という伝統的な設計が多いが、[[翼型]]は頻繁な背面飛行を行うために対称翼とし、近年では複合素材や[[炭素繊維]]を多用した機種も多い。操縦系は軽量化のためにケーブル式で、飛行に影響しない装備は[[消火器]]など法律で定められた物品以外はスモーク発生装置だけという機体も多い。このため、長距離飛行では[[フライトコンピューター]]を使った航路修正が必須であるが、近年では[[アビオニクス]]の進化により軽量な[[グラスコックピット]]が登場しているため、利便性
エンジンは[[推力重量比]]は1を超える強力なモデルを搭載することが多く、離陸直後に垂直上昇が可能なほか、プロペラ機では機首を上に向けたままカウンタートルクで機体をロールさせ、姿勢を保ったままヘリコプターのように滞空する技もある。
このような設計
欠点として冷暖房や与圧が無く、狭い操縦席でケーブル式の操縦系を動かすことから疲労がたまりやすく、長時間の飛行には向かない。対策として[[補助翼]]の下部に
軍隊では、予算の都合で[[戦闘機]]や[[練習機]]にスモーク発生装置を付けただけの機体も多い。
[[耐空類別]]では技の種類について規制があり、制限無く曲技を行うには
エアレースでも曲技機が使われるが、好成績を狙
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ファイル:Pitts-S1S-in-flight.jpg|[[複葉機|複葉]]の曲技機
File:2017RedBullAirRaceChibaN14KN.jpg|[[レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ]]用に調整された[[ジブコ エッジ540]]
File:Swift aerobatic display team at kemble arp.jpg|曲技飛行に対応した[[滑空機]]
File:25 P 51XR Mustang N6WJ Precious Metal Reno Air Race 2014 photo D Ramey Logan.jpg|[[リノ・エアレース]]向けに[[P-51 (航空機)|P-51]]を改造したエアレース機
ファイル:VansRV-14panel.jpg|グラスコックピットを採用した[[ヴァンズ・エアクラフト]]の[[:en:Van's Aircraft RV-14|RV-14]]
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[[グライダー]]による曲技飛行も盛んに行われている。
高度が下がっても上昇気流を捕まえられるとは限らないため、長時間の演技を行うには一定以上の高度まで上昇する必要がある。このため、ウィンチや自動車による牽引では足りず、飛行機による牽引か[[モーターグライダー]]での自力発航が多い。特にジェットエンジンを搭載したグライダーは、再上昇だけでなく飛行機に近い曲技も可能となる。
== 模型飛行機 ==
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== 外部リンク ==
* [http://acroclub.com/
* [https://www.iac.org/ International Aerobatic Club]
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{{DEFAULTSORT:きよくきひこう}}
[[Category:航空機の操縦]]
[[Category:アクロバットチーム|*]]
[[Category:航空ショー|*]]
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