「超軽量ジェット機」の版間の差分

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[[Image:Eclipse-N503EA-060825-23-16.jpg|thumb|right|250px|[[エクリプス 500]]]]
 
'''超軽量ジェット機'''(ちょうけいりょうジェットき、{{Llang|言語記事名=英語|en|very light jet}}、略称:VLJもしくはmicrojet)は小型の[[ジェット機]]。シングル・パイロット運行が可能で乗客が4-8人である。機体の大きさについて明確に定義されていないが、概ね[[最大離陸重量]]は{{convert|10000|lb|kg|-1}}未満の機体とされている。従来のエントリー・クラスの[[ビジネスジェット]]よりも小型軽量で運行経費も小さく、プライベート小型のビジネス機や[[:en:Air taxi|エアタクシー]]などが考えら法人向けの他、個人向けのプライベート機などに利用さている。
 
==開発==
[[File:Cirrus Vision SF50 cabin interior 2.jpg|thumb|シーラス Vision SF50の機内]]
[[File:Phenom 100 EMB-500 Cockpit 2011.jpg|thumb|[[エンブラエル フェノム 100|フェノム100]]の操縦席]]
従来のプライベート機は、エンジンはレシプロ、アナログ計器にケーブルか油圧の操縦系統など信頼性を重視した設計が多く、豪華な内装と[[グラスコックピット]]を取り入れた[[ビジネスジェット]]と比べ見劣りしていたが、多くの顧客にとってはプライベート機として購入することは難しかった。またエアタクシー事業者でもビジネスジェットより小さい機体が求められていた。
 
従来オーナーが操縦する小型のプライベート機は多数存在していたが、エンジンはレシプロ、アナログ計器にケーブルか油圧の操縦系統など信頼、耐火性を重視した内装など保守的な設計が多く、豪華な内装と[[グラスコックピット]]を取り入れた[[ビジネスジェット]]と比べ見劣りしていた。しかしこれらは小型機との価格差大きく、多くの顧客にとってはプライベート機として購入することは難しかった。またエアタクシー事業者でもビジネスジェットより小さく内装が充実した小型が求められていた。
 
VLJは現代的なビジネスジェットより低コストながら[[グラスコックピット]]を標準装備し、[[オートパイロット]]や[[フライ・バイ・ワイヤ]]などビジネスジェット並みの先進的な[[アビオニクス]]も選択可能であるが、内外装のカラーリングやBluetooth対応オーディオ、シングルパイロットでの運航を支援するオプションなど、高級プライベート機としての需要にも対応している。また安全性を向上させるためのオプションも開発されており、[[シーラス Vision SF50]]では[[緊急着陸用パラシュート]]を備えている。
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思い切った低価格や斬新な形態・性能をアピールした野心的な新興メーカーが多く登場したが、成功したのはダイヤモンド・エアクラフト・インダストリーズとシーラス・エアクラフト程度であり、多くは経営難で撤退した。逆にセスナ サイテーション・ムスタングや[[エンブラエル フェノム 100|フェノム100]]など、老舗メーカーが従来のビジネスジェット機と同様な性格でVLJクラスに小型化した保守的な設計の機種が安定した販売を続けている。
 
ダイヤモンド・エアクラフト・インダストリーズやシーラス・エアクラフトは、タービン機の操縦資格を持たないがより充実した機体を求める顧客向けとして、単発レシプロ機でありながらVLJのような充実した装備を取り入れた機体([[:en:Diamond DA40|DA40]]、[[シーラス SR20|SR20]])を並行した販売しており、好調なセールスを記録している。
 
== 関連項目 ==