「ノルム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m Templateの乱れを回避
劣加法性だけを使うのではなく他の性質も合わせないと正定値性が出てこないので追記。
9行目:
# 斉次性: ‖''a'''''v'''‖ = |''a''|‖'''v'''‖
# 劣加法性: ‖'''u''' + '''v'''‖ ≤ ‖'''u'''‖ + ‖'''v'''‖
を満たすような[[関数 (数学)|関数]] &#x2016;&bull;&#x2016;: ''V'' &rarr; '''R'''; '''x''' &rarr; &#x2016;'''x'''&#x2016; を ''V'' の'''ノルム'''と呼ぶ。ベクトル空間 ''V'' と ''V'' 上のノルム &#x2016;&bull;&#x2016; との組 (''V'', &#x2016;&bull;&#x2016;) をノルム &#x2016;&bull;&#x2016; を備えたベクトル空間あるいは簡単にノルム付きの線型空間、'''[[ノルム線型空間|ノルム空間]]'''などと呼び、紛れのおそれの無い場合はノルムを省略して単に ''V'' で表す。(なお、&#x2016;'''v'''&#x2016; &ge; 0 (正定値性)を定義の内に含めることが多いが、この性質は劣加法性から以下のように定理として導くことができる。左から順に、独立性、劣加法性、斉次性を用いている。<blockquote><math>\forall v \in V, 0 = \lVert 0 \rVert = \lVert \frac{1}{2}v + (-\frac{1}{2}v) \rVert \leq \lVert \frac{1}{2}v \rVert + \lVert -\frac{1}{2}v \rVert = \left \vert \frac{1}{2} \right \vert \lVert v \rVert + \left \vert -\frac{1}{2} \right \vert \lVert v \rVert = \lVert v \rVert.</math></blockquote>
 
: ノルムのとる値の集合としては '''R''' を、同様の条件を議論しうるもう少し一般の[[順序体]]や[[順序群]]に取り替えることもある。離散賦値などは有理整数環 '''Z''' の加法群(に同型なアーベル群)を値群とするようなノルムである。