「ティファニーで朝食を」の版間の差分

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当時、アメリカ社会の人種差別問題は未解決のままであり、[[公民権法]]の制定が視野に入っている時期であった。白人同士の私的な会話で、[[マイノリティ]]に対するきわどいブラック・ジョークが囁かれることはよくあったが、、[[映画]]という公の場面でこのような表現がなされたことは異例である。今日では[[ハリウッド]]史上、最も残酷で恥ずべき表現の一つと見なされることが多い。ミッキー・ルーニーには生涯を通して、[[人種差別|差別主義的]]なイメージと[[スティグマ]]が付きまとい、俳優としての地位を維持するために繰り返し釈明と弁明を行う必要に迫られた。ルーニー自身は、「40年間どこへ行っても賞賛を受け、当のアジア人である中国人からも『傑作だ』と称賛された」と弁解している。
 
=== 映画あらすじ ===
華やかな世界に憧れるホリー・ゴライトリーは、収監中のマフィア、サリー・トマトと面会し、彼の話す「天気予報」をある弁護士に伝えることで多額の報酬を受け取り生計を立てていた。同じアパルトマンに自称作家のポール・バージャクが引っ越してくる。ポールが最後に出版したのは何年も前で、今は裕福なマダム「2E」の[[ジゴロ|愛人]]をしていた。
 
ホリーはポールに兄フレッドの姿を重ね、また無邪気で奔放なホリーにポールは魅かれていく。しかし、あるひアパルトマンの前にたたずむ男がおり、2Eの夫が雇った探偵ではないかと疑うポールが男に近づくと、彼はテキサスで獣医で姓をゴライトリーと言った。彼はホリーの夫であり、ポールは彼女の本名がルラ・メイという名前で、不幸な生い立ちから14歳で結婚したことを知る。ホリーは夫に別離を告げ、ポールとの親交を深める。ポールも2Eと別れ、手切れ金に1000ドルを受け取る。
 
ポールがホリーのため[[ティファニー]]で指輪を用意するが、彼女は図書館で熱心に南米のことを勉強していた。なんとブラジルの大富豪ホセとの結婚が決まったという。数か月後、ポールがホリーの家に招かれると、[[リオデジャネイロ]]行きを明日に控えすっかり家庭的になっていた。一方、ポールも作家として生計を立てられるようになっていた。ホリーが料理に失敗し、二人は外食に行くが、帰宅すると警官が待ち構えていた。
 
ホリー・トマトの麻薬密売に加担したとして、ホリーは拘留され、さらに大々的に報道されてしまう。翌日、ポールの迎えで保釈されるが、結婚は破談となった。しかし彼女は予定通りリオに行くと言って聞かず、ポールはもう必要なくなった指輪を渡し、彼女を残してタクシーから降りる。ホリーは指輪を指に嵌めるか涙ながらに逡巡し、ついにタクシーを降りて、ポールを追う。雨の中、再会した二人は熱い抱擁を交わすのだった。
 
=== キャスト ===