「サボる」の版間の差分

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日本で使われる「サボタージュ」「サボる」と、語源であるフランス語の「sabotage」、これら3者間の意味の違いをref付きで記入。
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{{独自研究|date=2011年2月}}
'''サボる'''とは、[[労働|仕事]]・[[授業]]などを怠けること。[[日本]]では「[[労働争議#サボタージュ|怠業]]」という意味で「サボタージュ」という[[語]]が使われており、これを短縮し「[[サボ]]」とし、さらに[[動詞]]とした[[造語]]である。「怠業」という意味で使われる「サボタージュ」とは異なり、「サボる」は、一般に怠けることをいう。
'''サボる'''とは、仕事などを怠けること。
[[語源学|語源]]である[[フランス語]]の[[破壊活動|サボタージュ]](''[[:fr:sabotage|sabotage]]'')は、日本で使われる「サボタージュ」「サボる」いずれとも意味が異なる。フランス語や[[英語]]のサボタージュは、[[対権力闘争|反政府勢力]]の活動を含む一般的な[[破壊行為]]・妨害行為、または、[[労働争議]]中の、[[労働#労働者|労働者]]による生産設備を破壊する行為をいう<ref name=sakata1988>{{Cite book|和書|title=NHKカタカナ英語うそ・ほんと|author=坂田俊策|publisher=[[NHK出版|日本放送出版協会]]|date=1988-05-20|isbn=4-14-018006-4|page=53}}</ref>{{efn|英語で、例えば、「授業をサボる」という場合は、{{En|cut school, cut classes}}などという<ref name=sakata1988 />。}}。
過失に見せかけ機械を破壊する、仕事を停滞させるなどして経営者に対し損害を与える事で事態の解決を促進しようとする[[労働争議]]の一種である[[フランス語]]:[[破壊活動|サボタージュ]](''sabotage'')の[[日本語]]の略語「[[サボ]]」にラ行[[五段活用]]を付して[[動詞]]とした[[造語]]である。
 
== 概要 ==
フランス語の“サボタージュ”という言葉は[[木靴]]を示す'''サボ'''(''sabot'')に由来する。木靴を履いて仕事をすると仕事の効率が落ちるためであるとか、木靴で機械を蹴って仕事をしなかったとか、逆に機械がうまく動かなくて仕事の効率が上がらないときに木靴で叩いたからであるなどの説があるが、{{要出典範囲|近年では木靴で機械を蹴り破壊したとの説が最も有力である。|date=2011年2月}}
 
日本語の「サボる」は仕事などをちょっと怠けたり休んだりする程度の意味に使われるが、フランス語や[[英語]]の"sabotage"は「破壊活動」「妨害工作」といった本当の労働争議や反政府勢力の活動の場合に用いられる言葉であり、日本語の外来語の「サボタージュ」も同様に使われる。
 
日本では[[大正時代]]に既にサボるという言葉が使われていた。怠業などによる労働争議は大正時代を象徴する出来事だったのである。サボタージュという言葉が日本で怠業の意味として流行し始めたのは、[[1920年]](大正9年)に村嶋歸之により書かれた『サボタージユ—川崎造船所怠業の真相』(ISBN 4-7601-2614-7) によったとする説がある<ref>{{Cite web|url=http://www.kashiwashobo.co.jp/new_web/column/rensai/r01-27.html|title=『毒書亡羊記』第27回 サボタージュの思い出|accessdate=2005-01-02|author=佐藤卓己|date=2004-12-01|publisher=柏書房|archiveurl=http://web.archive.org/web/20140813044245/http://www.kashiwashobo.co.jp/new_web/column/rensai/r01-27.html|archivedate=2014-08-13}}</ref>。
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== 日本語表現に於ける位置 ==
上記のように、この語は、[[名詞]]である[[外来語]]「サボタージュ」の一部にラ行[[五段活用]]語尾を直接付して[[動詞]]とした語である。元来日本語では、外来語は[[名詞]]としてしか借用されず、それは伝統的な外来語である[[漢語]]に於いても同じである。それらを動詞として使うには、「する」を付すのが本来的な用法である(行動する、アップロードする、など)から、このような造語法はかなり例外的であるといえる。
 
同様の語に、「ダブる」(重複する<double)、「トラブる」(トラブルが起こる<trouble)、「ミスる」(失敗をする<miss)、「ハモる」(融け合った和声を出すように音程を調整する<harmony)などが挙げられる。
 
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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{{Wiktionary}}