「安政江戸地震」の版間の差分

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[[File:1855 Ansei Edo earthquake intensity.png|thumb|right|240px|安政江戸地震の震度分布<ref name="soran">宇佐美龍夫 『最新版 日本被害地震総覧』 東京大学出版会、2003年</ref>]]
被災したのは[[江戸]]を中心とする[[関東平野]]南部の狭い地域に限られたが、大都市江戸の被害は甚大であった。被害は[[軟弱地盤]]である[[沖積層]]の厚みに明確に比例するもので、[[武蔵野台地]]上の[[山手]]地区や、埋没した洪積台地が地表面のすぐ下に伏在する[[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]地区の大半や[[銀座 (歴史)|銀座]]などでは、大名屋敷が半壊にとどまることなどから震度5強程度とみられ、被害は少なかったが、[[下町]]地区、とりわけ[[埋立て]]の歴史の浅い[[隅田川]]東岸の[[深川 (江東区)|深川]]などでは、震度6弱以上と推定され、甚大な被害を生じた。また、[[日比谷]]から[[皇居外苑|西の丸下]]、[[大手町 (千代田区)|大手町]]、[[神田神保町]]といった[[谷地]]を埋め立てた地域でも、大名屋敷が全壊した記録が残っているなど、被害が大きく、震度6弱以上と推定されている。また福井県や大阪府で震度4から5と見られる揺れがあり、異常震域があったと考えられる<ref>[http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3E3E2E2858DE3E3E2E0E0E2E3E09180EAE2E2E2 日本経済新聞2012年2月11日付]</ref><ref name="Nakamura2011">{{PDFlink|[http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_26/HE26_33_64_07_Nakamura.pdf 中村操(2011)]}} 中村操, 松浦律子(2011): 1855年安政江戸地震の被害と詳細震度分布, 歴史地震, 第26号, 33-64.</ref>。
 
=== 犠牲者 ===