「交響曲第7番 (シューベルト)」の版間の差分

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多くの補筆に携わる研究家は、ここをシューベルトのロザムンデと同一のAllegro molto moderatoを与えている。
 
21世紀に入り新説が出ており、その中には「シューベルトは劇付随音楽ロザムンデを完成させるため、[[グラーツ協会から]]へ『第三楽章と第四楽章を返してくれないでしょうか』と自筆譜の返還を申し出たのであり、未完成交響曲は実は完成していた<ref>[https://archive.is/NjyK2 外部リンク]</ref>。完成していたことを証明するため、第三楽章の第1フォリオ(第1ページと第2ページ)のみを協会の預かりにした・・・」という意見がある。これが真実なら、ロザムンデの第一間奏曲は「真のフィナーレ」だったのであり、この交響曲はFFで堂々とピカルディ3度で終止していたのである。三拍子系の楽章が3つも続いたあとに二拍子系のフィナーレが一回急に登場することで、楽章全体へコントラストをつけていたことになる。
 
第4楽章全体がさほど長くないのは、ロザムンデ用の編集であったのか、もともと短かったのかは判断が分かれている。ニューボウルド版は、途中でフィナーレの要求する速いアレグロに変えてしまっている。ただし、シューベルトの意図通り全曲がAllegro ''molto'' moderatoで演奏されるのなら第4楽章は中庸の速度になるため、フィナーレとしてのバランスは損なわれない。