「心が叫びたがってるんだ。」の版間の差分
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| 夏目公一朗、[[植田益朗]]<br />[[清水賢治]]、中村理一郎<br />[[久保雅一]]、落越友則<br />坂本健
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『'''心が叫びたがってるんだ。'''』(こころがさけびたがってるんだ)は、[[A-1 Pictures]]制作
第19回[[文化庁メディア芸術祭アニメーション部門]]・審査委員会推薦作品(2015年)<ref>{{cite web|url=http://festival.j-mediaarts.jp/download/19jmaf_juryselection_jp_animation.pdf|title=第19回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品一覧 アニメーション部門|publisher=文化庁メディア芸術祭|date=|accessdate=2015-12-14}}</ref>。
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== 概要 ==
[[ファイル:yokoze-sta.JPG|thumb|right|150px|横瀬駅。]]
[[ファイル:Chichibu 10 Daiji-ji 01.jpg|thumb|right|150px|大慈寺。]]
[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列『[[ノイタミナ]]』で放送された『[[あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。]]』(以下『あの花』)のメインスタッフ([[超平和バスターズ]])が再集結して制作された。
2014年8月31日に[[道の駅ちちぶ]]などで開催された「あの花夏祭 in ちちぶ Final」において、『あの花』メインスタッフによる[[埼玉県]]の[[秩父市]]を舞台とした劇場版オリジナル新作アニメの制作が発表され
本作は『あの花』と同じく
== 物語 ==
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'''成瀬順'''は小学生の頃、憧れていた山の上のお城(ラブホテル)から、父親と見知らぬ女性(浮気相手)が車で出てくるところを目撃する。順は二人が「お城から出てくる王子様とお姫様」だと思い込み、それを母親に話したことにより、母が事実を理解してしまったことから両親の離婚を招いてしまう。家を去る父親から「全部お前のせいじゃないか」と言われ、ショックを受けた順は夕景の坂道(階段)でうずくまって泣く。そこに'''玉子の妖精'''が現われ、「お喋りが招く苦難を避けるため」という理由で、順の「お喋り」を「封印」した<ref group="注">映画の画面では、妖精が「君のお喋りが直るように、口にチャックをつけてあげよう」と言いながら順の口を閉じる描写がなされている。</ref>。
時は流れ、高校2年生になった順は、「話すと腹痛が起きる」という理由で他者とはメモか[[携帯電話|携帯]]のメールでしか意思疎通ができない。そのため、周囲の人々からは(小さくない事情があるのを認めながらも)「ヘンな子」という扱いを受けている。そんな
交流会の出し物を決めるクラス会で、拓実たちは候補の一つにミュージカルを挙げるが、大樹は喋れない順が委員ではできるわけがないと罵る。これに対して使えないやつはお前のほうだと逆に罵り返した拓実と大樹の親友の'''三嶋樹'''の間で喧嘩が始まってしまう。そのとき順は「わたしはやれるよ」という言葉をメロディーに乗せて発した。その後、拓実の携帯に「歌なら痛くない」という順からのメールが届き、菜月もそれを目にする。
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その夜、母親から「喋らないこと」をなじられた順は、自らの生い立ちをモチーフにした物語を携帯で拓実に送り、さらに拓実の元を訪れて自分の言葉を歌にしてほしいと伝えた。拓実は順の物語をミュージカルにすることを考え、菜月と大樹も曲折を経て賛同する。クラス会での討論で当初は拒否感を示した他の生徒たちもやる気にはなったものの、主役級のキャストは実行委員に押しつける形となり、順は最も台詞(歌)の多いヒロインの少女役を、拓実はその相手の王子役を、大樹は少女を唆す玉子役を演じることになった。やがて、クラスの他の生徒たちもミュージカルを成功させるために一丸となる。その中で拓実の両親が離婚していたことを知った順は、ヒロインが刑死するミュージカルの結末をハッピーエンドに変えたいと拓実に相談する。拓実は「元の歌(『[[ピアノソナタ第8番 (ベートーヴェン)|ピアノソナタ第8番 悲愴]]』「第2楽章」)にも順の気持ちがこめられていたから両方を生かしたい」と、その上に「[[虹の彼方に|Over The Rainbow]]」を重ねるアレンジを発案し、それを聞いた順は涙をこぼして「私の王子様…」と思う。
しかし、交流会前日の夜、拓実と菜月の会話を立ち聞きして二人の関係を知った順は、ショックを受けて一人で学校から走り去る。その順の前に再び玉子の妖精が現れ、
ヒロインの少女を菜月が演じる形でミュージカル『[[#ミュージカル『青春の向う脛』|青春の向う脛]]』が開演する。客席では主役の変更に気づいた生徒もおり、順の母は「やっぱり、ダメなんじゃない…」とつぶやく。必死で順を探す拓実は、廃墟になっていた山の上のお城(ラブホテル)で
拓実と順の「-玉子の中には何がある、いろんな気持ちを閉じこめて、閉じ込めきれなくなって、爆発して、そして生まれた、この世界は、思ったより綺麗なんだー」の台詞で物語は締めくくられる。
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; 田崎 大樹(たさき だいき)
: 声 - [[細谷佳正]]
: 野球部の元エースで長身の男子生徒。[[全国高等学校野球選手権大会|甲子園]]出場まであと一歩という所でチームは敗退し、自身は右肘を痛めて療養中(作品の中盤であるミュージカルの練習中までは[[三角巾]]で右腕を吊っている)で
==== 実行委員の友人等 ====
; 三嶋 樹(みしま いつき)
: 声 - [[村田太志]]
: 野球部のキャプテンの男子生徒。大樹の親友でもあり、怪我をした
; 岩木 寿則(いわき としのり<ref name="novelpro">『小説版 心が叫びたがってるんだ。』口絵</ref>)
: 声 - [[古川慎]]
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; 江田 明日香(えだ あすか<ref name="novelpro"/>)
: 声 - [[石上静香]]
: チアリーダー部の部員。ショートヘアの女子生徒。さばさばとした性格。菜月に次ぐクラスのまとめ役で、
; 宇野 陽子(うの ようこ)
: 声 - [[高橋李依]]
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公開直後から舞台のモデルとなった地を「[[巡礼 (通俗)|巡礼]]」する観光客の存在が報じられ<ref>{{Cite news|url=http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/09/25/06.html|title=アニメ「ここさけ」公開、連休中ファンが秩父殺到 聖地巡礼にぎわう|newspaper=[[埼玉新聞]]|date=2015-09-25|archiveurl=https://archive.fo/20160106200921/http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/09/25/06.html|archivedate=2016年1月6日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>、2015年12月には横瀬町と同町の観光・産業振興協会の手で、作中に登場する架空のバス停を再現した標識が(設定のモデルとされた場所に)設置された<ref>{{Cite news|url=http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/12/31/10.html|title=アニメ「ここさけ」のバス停、横瀬に登場 映画の場面を再現|newspaper=[[埼玉新聞]]|date=2015-12-31|archiveurl=https://archive.fo/20160106200921/http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/12/31/10.html|archivedate=2016年1月6日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>。
2016年[[8月7日]]に、秩父市役所前の特設会場にて
== 興行成績 ==
2015年9月19日の封切り以来、口コミ等による支持で長期の公開となり
== テレビ放送 ==
[[2017年]][[7月29日]]21:00 - 23:10に、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列([[フジネットワーク]])の『[[土曜プレミアム]]』枠にて
== 賞歴 ==
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| 興行収入 =
}}
2017年7月22日にて、[[Sexy Zone]]の[[中島健人]]の主演で公開された<ref>{{Cite news|url=http://natalie.mu/eiga/news/241752|title=中島健人「けんてぃーです」と叫ぶ、「ここさけ」初日に芳根京子らが最高のパス|newspaper=映画ナタリー|date=2017-07-22|accessdate=2017-07-22}}</ref>。
配給はアニメ版を制作・配給したアニプレックスで、アニメ版のプロデューサーである斎藤俊輔が本作にも参加している<ref name="at170315">{{Cite news|url=http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1489456146|title=『心が叫びたがってるんだ。』中島健人さん(Sexy Zone)主演で実写映画化決定! ヒロイン・成瀬順役は芳根京子さんと判明|newspaper=animate Times|date=2017-03-15|accessdate=2017-03-15}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.oricon.co.jp/confidence/special/50174/ |title=「ここさけ」プロデューサーが語る、実写化の裏側 |newspaper=ORICON NEWS|date=2017-07-29|accessdate=2017-07-29}}</ref>。音楽もアニメ版に参加した横山克が担当<ref>[http://kokosake-movie.jp/cast_staff/ スタッフ] - 実写映画公式ウェブサイト</ref>。
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