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'''マツノ書店'''は、[[山口県]][[周南市]]にある[[古書店]]。2006年6月現在の店主は、松村久で2代目になる。山口県の[[地誌]]、[[方言]]、文化から長州藩を中心とした[[幕末史]]の文献を特に手広く揃えている。1970年代の半ばから幕末史の重要な原典資料の希観本の復刻出版を手がけて、その方面に関心のある研究者、歴史マニアの間では、その名は夙に知られる地方出版社でもある。1974年から2006年前半までで、その総出版点数は、200冊を越えている。
 
住所は、山口県周南市銀座2-13 である。以前は、徳山駅の向かいにあったが、1960年代半ばにに現在の近鉄松下百貨店脇の路地に移った。
 
また松村久は、1960年代から1970年代にかけては、古書店業と平行して、マツノ読書会という名称で貸本業もやっていた。ただし、当時常であった貸本専用の俗悪な漫画本ではなく、新規に出版されたばかりの小説、エッセイ、ノンフィクションの一般書と、合わせてコミックも扱った。23日で、1冊100円足らずの金額で、まだ当時は珍しかった映画やベストセラーからハイキングなどの文化情報を盛り込んだミニコミ「らんぺる」(lampern、いろんなことに興味をということでヤツメウナギからとった名)も発行し、地方の文化拠点をなしていた。[[著作権]]などの問題も生じ、この活動は1970年代半ばには幕を閉じた。こうした活動もあって、松村は、日本読書学会の雑誌「読書科学」や古書店協会の「日本古書通信」などにしばしば読書や古書店の営み、また公立[[図書館]]のサービスのあり方についても意見を開陳し、読書界の一言居士としても一目置かれている。彼の著書に、『六時閉店』(マツノ書店  1989年)、『本の周辺』(共著、マツノ書店  2001年)がある。前者は、出版事業関係者で、座右の書という人も少なくない。
 
=== 外部リンク= ==
* [http://www.matuno.com/ マツノ書店]
* [http://www.matuno.com/kannkou.htm マツノ書店の出版物一覧]
 
[[Category:書店|まつのしよてん]]