「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」の版間の差分

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[[日本]]では翌年に[[MSX|MSX、MSX2]]にも移植された。その後、[[リメイク]]版として[[スーパーファミコン]](以下SFC)用ソフト『[[ドラゴンクエストI・II]]』([[1993年]])、[[ゲームボーイ]](以下GB)用ソフト『ゲームボーイ ドラゴンクエストI・II』([[1999年]])に収録されている。[[2000年代]]後半に入ると[[携帯電話]]用アプリ([[iアプリ]]、[[BREW|EZアプリ (BREW)]]、[[S!アプリ]])、[[スマートフォン]]アプリ([[iOS (アップル)|iOS]]。[[Android]])としての配信も行われるようになった。その後[[Wii]]専用ソフトとして[[2011年]][[9月15日]]発売の『[[ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III]]』に、ファミリーコンピュータ版(以下FC)がSFC版『ドラゴンクエストI・II』などと共に収録された。[[2017年]][[8月10日]]には[[PlayStation 4]]、[[ニンテンドー3DS]]版もダウンロードで配信されている<ref>[http://www.4gamer.net/games/390/G039011/20170806004/ ドラゴンクエストの「I」「II」「III」がPS4とニンテンドー3DS向けに配信決定]4Gamer.net 2017年8月6日</ref>。
 
北米では[[1990年]]に[[Nintendo Entertainment System|NES]]にて『'''Dragon Warrior II'''』として発売され、後にGB版『Dragon Warrior I & II』にも収録されている。
 
以降、特記が無い限りはオリジナルであるFC版について述べる。
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前作は主人公1人だけで冒険をするシステムであったが、本作では複数人のキャラクターが集団で行動する'''パーティーシステム'''を採用し、最終的には3人パーティーとなる。3人は能力の成長の仕方、覚える呪文、装備できる武器などが異なる。ただし、前作を経験していないプレイヤーへの配慮として、いきなり2人以上のパーティーで始まるのではなく、ゲームスタート時は1人だけでゲームを進めていくようになっている<ref>{{Cite web|publisher=文化庁メディア芸術プラザ|url=http://plaza.bunka.go.jp/museum/meister/entertainment/vol2/|title=Entertainment Meister - Vol.2 堀井 雄二 インタビュー|accessdate=2009-03-06|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100614061622/http://plaza.bunka.go.jp/museum/meister/entertainment/vol2/|archivedate=2010年6月14日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。
 
本作に登場する3人のプレイヤーキャラクターのうち、「あなた」と呼ばれているのは「ローレシアの王子」であり、その名前はゲームスタート時にプレイヤー自身が付ける。後に仲間になる「サマルトリアの王子」と「ムーンブルクの王女」の名前は「ローレシアの王子」の名前によって自動的に決定されるが、[[隠しコマンド]]を使うことによって自分の好きなように名前を付けることもできる。
 
貨幣のゴールドは全員共有だが、[[経験値]]や[[ヒットポイント|HP]]、[[マジックポイント|MP]]などのステータスは各キャラクターで別々となっている。[[アイテム]]も各キャラクターごと個別に管理され、それぞれ装備品を含めて8個まで持つことができる(ただし、まとめ持ちはできない)。仲間がいるときは移動中にアイテムをほかのキャラクターに渡したり、回復用のアイテムや呪文を他のメンバーに対して使ったりすることもできる。
 
=== 移動画面 ===
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ダンジョンとして前作の『洞窟』のほかに『塔』が登場しており、地下に降りていく洞窟ダンジョンと、上層へ登っていく塔ダンジョンに分かれている。本作における塔は、外縁又は吹き抜けから落ちることで地上に脱出したり、下階に移動したりできる(洞窟の場合、脱出の呪文が使えなければ、来た道を最初まで戻って脱出する必要がある)。あるアイテムを装備していると塔から落ちた際にやや離れたところに着地し、これを使わなければ行けない場所がある。
 
また前作では洞窟ダンジョン内は真っ暗で、アイテム「たいまつ」や呪文「レミーラ」で明かりを灯す必要があり、どちらも使えない場合は全くの手探りで移動しなくてはならなくなるという演出であったが、本作では大幅に演出を変え、「たいまつ」「レミーラ」が廃止され、主人公から見通せる範囲だけ表示されるような演出となり、(前作に比べて)こういった演出であれば当時のハードウェア性能を最大限に生かすことができた。すなわち、テレビ画面全体を使いつつも、主人公たちからは見えるはずのない壁の向こうの空間などは表示されず、広い部屋に入れば部屋全体が見渡せる。壁の間にある通路の先が暗闇となっており、この暗闇部分に入ることで画面が切り替わり、隣のエリアに進む。しかし、画面を切り替えた瞬間は、視界の外に潜んでいたモンスターが現れるため、通常より高い確率で敵と遭遇する。
 
これらの演出方法は本作から数作にわたって採用された。
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瞬間移動の呪文「ルーラ」や道具「キメラのつばさ」を使ったときは、最後に復活の呪文を聞いた城や町に瞬間移動するようになった。主人公たちと同時に船も移動先の城や町の近くへ移動する。
 
また、'''旅の扉'''という青い渦巻状の物体が各地の城・町やほこらなどに用意されており、飛び込むと遠く離れた場所に一瞬で移動することができる。これを使わないと行くことのできない場所もある。旅の扉の多くは鍵が無いと利用できない。
 
=== 戦闘 ===
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前作での主人公と敵とが交互に行動する戦闘システムから、最初に味方全員の行動をコマンド選択で一度に指示し、1ラウンド内に敵・味方各キャラクターが1回ずつ(複数回連続攻撃する敵もいる。味方も装備により2回連続攻撃することも)、各自の素早さにランダム要素を加味して計算された順番で行動するというシステムへと変化した。ただし、戦闘の最初のラウンドでプレイヤー側から一方的に攻撃できる場合(先制攻撃)や、逆に敵から一方的に攻撃を受ける場合(不意打ち)もある。複数のキャラクターが入り乱れるようになったことで戦闘は一気に戦略性が向上し、後のドラゴンクエストシリーズ作品の戦闘システムの基礎を築いた。
 
呪文には攻撃や回復、状態異常を及ぼすものの他、命中率や防御力などの能力値に影響を与える補助呪文が追加された。また状態異常には、この「死亡」やコマンド入力が行えない「眠り」、呪文が使えない「マホトーン」に加えて、移動画面に戻ったときに歩くごとにHPが減っていく「毒」と、通常攻撃の命中率が低下する「マヌーサ」が新たに追加された。
 
戦闘コマンドには、何もせず身を守ることにより敵からの攻撃のダメージを減少させるコマンド「'''ぼうぎょ'''」が追加された。1キャラクターが選べる戦闘コマンドは4つで、ローレシアの王子は「じゅもん」を選択することができない代わりに「にげる」を選択でき、他のメンバーは「にげる」を選択できない。ローレシアの王子が眠ったり死亡したりしていてコマンド入力できない状態の場合は、コマンド入力可能な最前のキャラクターの「ぼうぎょ」コマンドが「にげる」に変わる。
 
プレイヤーキャラクターのHPが0になると死亡扱いとなり、そのキャラクターは一切の行動ができなくなる。全員が死ぬと全滅となり、所持するゴールドが半減しローレシアの王子のみ生き返り、直前に「復活の呪文」を聞いた場所に戻されてしまう
 
現れた敵をすべて倒すと勝利になり、[[経験値]]はとどめを刺したキャラクターと関係なく全員平等に手に入る。ただし死んでいるキャラクターは経験値を得ることはできない。本作ではモンスターが2体以上出現した場合のみ、その匹数<ref group="注">モンスターとのエンカウント直後の匹数が対象であり、「○○(モンスター名)はたすけをよんだ!」で新たに現れたモンスターは含まれない。</ref>により獲得した経験値が割増になるシステムがあり、倒したモンスターの経験値合計×{1+(出現匹数-1)/10}+1(小数点以下切り捨て)が実際の獲得経験値となる。
 
敵の中にはザオリクを唱え、生き返らせるモンスターもいる。本作ではザオリクで生き返ったモンスターを倒すと、その分多くの敵を倒したものとして戦闘終了後に入る経験値が加算されることもある。
 
途中で逃げたり、味方が「[[ドラゴンクエストシリーズの呪文体系#非ダメージ系|メガンテ]]」の呪文を使った場合は、一部の敵を倒していても経験値やゴールド(貨幣)は手に入らない。本作からは、戦闘に勝利したときに敵モンスターが一定確率で宝箱を落とすことがあり、中には敵の宝箱からしか手に入らないアイテムもある<ref group="注">破壊の剣など1つしか所有できないアイテムをすでに所持している状態で同じアイテムを落とすモンスターと戦った後に宝箱が落とされた場合は、アイテムの代わりにゴールドを手に入れられる。</ref>。
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本作発売後には、語呂合わせによっていきなり高レベルからスタートできるなど、さまざまなパスワードが雑誌などに掲載された。もっとも有名な語呂合わせパスワードである「ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺ…(以降最後まで「ぺ」)」<ref>『週刊少年ジャンプ』の記事「ファミコン神拳」のライター(ゆう帝〈堀井雄二〉、ミヤ王〈[[宮岡寛]]〉、キム皇〈[[木村初|きむらはじめ]]〉)および堀井雄二、鳥山明の羅列</ref>については、元々[[裏技]]として仕込まれたものではなく偶然ユーザーによって発見されたものだと堀井雄二が語っている<ref>『[[業界技術狩人 ギョーテック]]』2009年8月22日放送より。</ref>。
 
なお、本作のふっかつのじゅもんは「[[ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて]]」でも使用可能となっており、ゲームをある程度有利な状態から始めることができるようになっている。
 
=== 没要素 ===
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『[[ドラゴンクエスト]]』において、アレフガルドを恐怖に陥れた竜王は勇者ロトの血を引く勇者によって倒され、それ以降、世界は平和な時代が続いた。勇者は、ラダトームの姫であったローラとともに新たな地を訪れ、国を築く。国号は妻の名を採って「ローレシア」とされた。その後、国はローレシア、サマルトリア、ムーンブルクという3つの王国に分割され、勇者とローラがもうけた3人の子供とその子孫が各国を治めていった。
 
本作はそれから100年が経ち、平和が破られた後の物語である。ムーンブルク王国の城が邪教の教祖大神官ハーゴンの手先によって滅ぼされ、ムーンブルクから脱出した1人の兵士がローレシアにたどり着いた。兵士はハーゴンのことをローレシア王・王子に伝えるとその場で息絶える。サマルトリアやローレシアがハーゴンの手に落ちてしまうのを阻止するため、ロトの末裔であるローレシアの王子(主人公)が、ハーゴン討伐のためローレシアを旅立つのであった
 
=== 世界観 ===
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** '''ムーンブルク''' - サマルトリアの南、世界の中央部にある王国。しかし現在、城はハーゴンの軍勢に攻め落とされ廃墟となっており、城内は毒の沼が噴き出し、魔物が多数出現する。また、王などの人々が魂として漂っていて、しかもこの魂達には王女の姿が基本的に見えていない。城の北には「人と人が出会う町」と呼ばれる'''ムーンペタ'''の町がある。ほかに南東には'''風の塔'''が建っている。
* 上記以外の国家・都市
** '''ラダトーム''' - 前作の舞台であったアレフガルドの中心の城と城下町。本作では城と城下町が1つのマップに統合されており、城と城下町の位置関係が前作とは逆である。ラダトーム王はハーゴンを怖れて身を隠してい(武器屋の2階にラダトーム王らしき人物がおり、携帯電話版では必ず会いに行くことになるローラ姫の生家であるラルス王家には前作主人公やローラ姫の血縁は受け継がれていない。外部書籍では跡取りがいなくなったため、血族を養子に迎えたことでロトの血を引かない縁戚という間柄になっている。対岸の'''竜王の城'''は地上階が既に崩壊しており、地下内部にもハーゴンの配下の魔物が巣くうが竜王のひ孫が暮らしている。竜王のひ孫は敵ではなく、ハーゴンの暴挙を不愉快に思っており主人公たちに重要な情報を教える。また、はるか南の島には'''大灯台'''がそびえ立つ。
** '''ルプガナ''' - アレフガルドから海を挟んで西にある港町。しかしここではよそ者には船を貸さないという慣わしがある。付近には運河を挟んで南北に建つ'''ドラゴンの角'''と呼ばれる塔がある。
** '''ベラヌール''' - 世界の南西にある島のほぼ中央にある水の都。ロンダルキアのふもと(ペルポイの西のほこら)に通じる旅の扉があり([[鉄格子]]によって阻まれている)、ロンダルキア台地と下界との中継地となる。
** '''テパ''' - ロンダルキア台地の西に接する森林地帯にある本作で唯一の村。水門があるが、鍵を盗賊ラゴスによって奪われた。性能の高い防具「みずのはごろも」を作ることができる羽衣職人ドン・モハメが住む。村の南には'''満月の塔'''がある。
** '''デルコンダル''' - ローレシアの南の島にある王国。武勇を尊ぶ国である。玉座のすぐ前に闘技場があり、王は決闘に勝った者に対して褒美を与える。一部の関連書籍では、『ドラゴンクエストIII』に登場する大盗賊カンダタが作った国とされている。
** '''ザハン''' - はるか南東の小島の町。漁師の町であったが、漁師たちは魔物に襲われ海の藻屑と化した。したがってこの町で見られるのはほとんどが女性や子供である。神殿がある。り、対岸の小島にあるほこらにはローレシア城内に通じる旅の扉がある。
** '''ペルポイ''' - ロンダルキア台地の南東にある町。魔物の攻撃を避けるため地下に作られており、対応する鍵がないと町に入れない。道具屋では人には言えない秘密のものが売られている。おり、テパの村から水門の鍵を奪ったラゴスがどこかに隠れている。また「まちのうたひめアンナ」登場し、ふっかつのじゅもんのBGMに変えことも可能(リメイク版では登場しない)。付近には'''炎のほこら'''や、世界樹の生えた島がある。
* そのほかの地にある建造物・ダンジョン
** '''海底の洞窟''' - デルコンダルの西の海に浮かぶ浅瀬に囲まれた島の洞窟で、アイテム「つきのかけら」が無いと入れない。邪神を祭る礼拝堂がある。MPを吸い取る「ふしぎなおどり」を使う敵が多く、歩くたびにHPを減らす溶岩や罠が仕掛けられた宝箱もあり、階段の数も多く複雑な構造となっている。
** '''精霊のほこら''' - デルコンダルとローレシア大陸の間の海に浮かぶ島のほこら。大地の精霊ルビスが降り立つ場所とされる。
* 敵地
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: 世界各地に散らばる紋章。太陽・月・星・水・命の5つがあり、入手した紋章はステータスウィンドウ内に記号で表示される。リメイク版の公式ガイドブックでは物ではなく「心に刻む」ものとされている<ref>SFC版『ドラゴンクエストI・II』公式ガイドブック pp.179,217</ref>。これらの紋章のある場所で「山彦の笛」を吹くと山彦が返ってくる。物語の中盤はこの紋章を集めることが中心となる。
; 邪神の像
: 破壊の神を模った像で、ハーゴンのいるロンダルキアへの道を開くために必要アイテム。海底の洞窟の礼拝堂の宝箱の中にある。
; ルビスの守り
: 主人公たちが、かつてアレフガルドを創った精霊であるルビスから授かるお守り。ハーゴンのまやかしを打ち砕く能力を持っており、邪神の像とともにハーゴンに近づくために欠かせない道具として存在する。
; ロトの剣、ロトの鎧、ロトの盾、ロトの兜
: 勇者ロトの残した武具。剣と鎧は前作と同様のものだが<ref group="注">鎧の性能は異なり、毒沼・溶岩・バリアーのダメージ無効化は受け継がれるが歩く毎にHP回復の能力は無くなった。</ref>、本作ではロトの剣よりも威力の強い武器が複数存在する。
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: 一部派生作品での名前は「プリン」、小説版では「セリア」、CDシアター版、エニックスのゲームブックでは「ナナ」、双葉社のゲームブックでは「マリア」となっている(FC版ではサマルトリアの王子しか使えない「ザラキ」の呪文も唱えられる)。ムーンブルクはハーゴンの軍勢によって滅亡しており、彼女も行方不明となっている。
: 白いローブに赤紫の頭巾をかぶっている。髪の色はFC、MSX/MSX2版、『モンスターバトルロード』、後述の『ドラゴンクエストIX』では紫色で、SFC以降のリメイク版と『[[いただきストリート]]』シリーズは金髪。リメイク版では「まほうつかい」という肩書きが与えられている。
: 攻撃力とHPは低く、扱える武器の種類も少ないが唱えられる呪文の種類が豊富でMPと素早さが高い。呪文による後方支援を専門としており、今作での最強攻撃呪文「イオナズン」、味方1人を全快させる回復呪文「ベホマ」などを覚える。最高レベルは35。
: 〔名前設定: アイリン/あきな/サマンサ/ナナ/プリン/まいこ/マリア/リンダ のうちいずれか〕
: 『ドラゴンクエストIX』ではWi-Fiクエストのお題達成の報酬として、プリンの名称で配信キャラクターとして登場している。その際はお嬢様のような淑やかな性格になっている。
 
=== サブキャラクター ===
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; ルビス
: 声 - [[潘恵子]](CDシアター版)
: アレフガルドの創造主。大地の精霊(ただし[[久美沙織]]の小説版では「炎の精霊」、『アイテム物語』などでは「精霊神」と呼ばれている)。登場は本作が初となる
: 紋章を全て揃えると、とある海上の祠の最上階に現れる。
 
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: 後に『[[ドラゴンクエストIX]]』や『[[ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン]]』、『[[ドラゴンクエストモンスターズ]]』シリーズ、『モンスターズバトルロード』などでも登場している。また、『ドラゴンクエストIX』ではレベルが上がると「ベホマ」を使用するようになる(ただし、完全回復はしない)。『ドラゴンクエストX』では「アスフェルド学園」ストーリーの最終ボス・'''狂乱の破壊神'''として登場。こちらも「ベホマ」を使用するようになる(ただし、完全回復はしない)。『バトルロード』では強化形態「真・シドー」が、『[[ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵]]』ではオリジナルの強化形態「ジェノシドー」が登場。
; アトラス(Atlas)、バズズ(Bazuzu)、ベリアル(Belial)
: ハーゴンの3体の手下。それぞれ「ハーゴンの神殿」の各階層で戦闘となる。アトラスは棍棒を持った巨人の魔物で、高威力の打撃による2回攻撃を1人に集中して仕掛けてくる。バズズはコウモリの翼が生えたサルのような悪魔で呪文を多用してくる。ただしHPが減ってくると自爆呪文「メガンテ」で主人公たちを全滅させようとするかなりの強敵。ベリアルは[[トライデント]]のような武器を持ったバズズよりも巨大な悪魔で2回攻撃の他に炎を吐き、呪文「イオナズン」を多用し時折「ベホマ」を唱えて体力を完全回復してくる。特に呪文への耐性が高い。<!--「○○の色違い」とか書いても、それがどういう魔物かが解説されていない限り、知らない人にはわからないと思うので…-->
: アトラス、バズズ、ベリアルの3体は後のドラゴンクエストシリーズでも登場している。ナンバリングタイトルにおいては、『[[ドラゴンクエストV 天空の花嫁]]』でバズズが、『ドラゴンクエストVIII』でベリアルが、『ドラゴンクエストIX』でアトラスが、『ドラゴンクエストX』では各々が単独または3体揃って登場する。
:ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは度々3体が揃って登場し『[[ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート]]』では本作品とほぼ同じ出現場所でパワーアップして登場する。『トルネコの大冒険』シリーズの『2』以降や前述の『キャラバンハート』など番外作品ではいくつか競演している。またアトラス以外はいずれもザコ敵としての再登場である。<!--小説ではハーゴン軍の最高幹部たちという位置づけで登場する。-->『[[ドラゴンクエスト モンスターバトルロード]]』では「ロンダルキアの悪魔たち」として揃い踏みで登場、通常一体で登場する魔王クラスの敵の中では異例の、三体一組の敵として立ちはだかった。後の『バトルロードIIレジェンド』の「レジェンドクエスト」ではアトラスが先駆けて登場し、バズズとベリアルはハーゴンと同時に登場する。