「ヘリポート」の版間の差分

'''ヘリポート'''({{lang-en|heliport}})、もしくは'''ヘリ発着場'''（ヘリはっちゃくじょう）とは、[[ヘリコプター]]専用の離着陸場のことである。またその敷地内でヘリコプターが離着陸する場所のみを指す場合は<!-- ヘリスポットあるいは --><!-- ←「ヘリスポット」とは森林火災などの緊急時に現場近くで防災ヘリが安全に離着陸できる場所のこと -->'''[[ヘリパッド]]'''（{{lang-en-short|helipad}}）という。さらに航空法に定めるヘリポートとは異なる消防活動のために高層ビルの屋上に設置されたヘリコプターの離着陸場があり、緊急離着陸場（Hマーク）及および緊急救助用スペース（Rマーク）で区別され、火災やテロなどの緊急時にしか使用できない。Hマークは消防・防災ヘリが消火活動や救助活動をするための離着陸施設を指し、Rマークは着陸はせず、ウインチで人員、機材の乗降をする場所を指す。マークは円内にH又またはR（ラペリングのR又またはレスキューのR（諸説あり））の文字が記入される。

整備されたヘリポートにおいては、滑走路が非常に小規模で済む<ref>ヘリコプターが地面に発着地する正方形に近いエリアが「滑走路」となる。日本の非公共用ヘリポートは使用する予定航空機の全長幅の１1.２2倍以上の大きさが必要であり、必要強度も定められた基準を満たしていることが必要となる。</ref>以外は通常の空港と同様の航法支援設備および航空機材支援設備が求められる。すなわち、通信設備や気象観測機材、機体格納庫などである。ヘリコプターの離着陸コースの空域確保や駐機施設等も必要である。

簡易的なヘリポートいわゆる飛行場場外離着陸場においても、ヘリコプターが着地できる十分な強度のある接地面が最低限必要となる。繰り返し離着陸を前提とした場合、非公共用ヘリポートの設置基準を準用するのが適当である。簡易的なヘリポートとして草原・耕地などが用いられることもある。また、主として高層ビルの屋上に設置される緊急離着陸場及および緊急救助スペースがあるが、火事や災害時のみにしか利用されないため、繰り返し離発着が可能なヘリポートとは構造的に大きく異なる。

日本においては航空法第38条ほかが適用される繰り返し離発着が可能な①、
# 公共・非公共用ヘリポート、航空法79条但し書きが適用される②。
# 飛行場場外離着陸場、消防庁指導、各自治体消防の基準によって高層ビルの屋上に設置される③。
# 緊急離着陸場及および緊急救助スペース。
の3種類に分類される。<ref>[http://www.heliport.jp/byouin/risou.html あなたの病院に必要なタイプは？]</ref>

*; 空港等（公共・非公共ヘリポート）（、[[空港]]及およびその他の飛行場）<ref>航空法第38条</ref><ref>航空法施行規則75条</ref>

*: 公共用や[[ドクターヘリ]]の拠点病院など。

*; 飛行場場外離着陸場<ref>航空法79条</ref>

*: 運航者が申請し、[[国土交通大臣]]の許可を受けたもののみが利用できる臨時ヘリポートで、空港等に分類されるヘリポートに比べると基準が緩和されている。

*; 緊急離着陸場

*: 災害時など緊急の場合のみにしか利用できないヘリコプター離着陸場で、ビルの屋上に設置されているものなどが該当し、設置基準は消防庁指導基準、各自治体消防による基準でまちまちである。

また、ドクターヘリが学校の校庭などの広場に着陸する場合があるが、航空法施行規則第176条3項「救急医療用ヘリコプターを用いた緊急医療の確保に関する特別措置法」を適用したもので、これは緊急時には[[航空法]]によって制限された場所（空港等及および場外離着陸場）以外にも離着陸することができるためである。

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