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== 概説 ==
「神々の鍛冶屋」とされる。
[[エジプト神話]]の鍛冶や職人の守護神ともされ、[[セクメト]]を妻に持ち、[[ネフェルトゥム]]の父とされる<ref>『エジプト神話』198-199頁。</ref><ref name=iwanami445-446>『神の文化史事典』445-446頁(プタハの項)。</ref>。{{要出典範囲|鍛冶で使う鉱物は地下資源であることから、{{仮リンク|タテネン|en|Tatenen}}など地下世界の神とつながりを持つ。|date=2015年2月}}また後世では、冥界の神とされた[[オシリス]]と結び付けられた<ref>『エジプト神話』198頁。</ref>。
 
その姿は、ピッタリと四肢をくっつけた死者、緑の顔の[[ミイラ]]で表される。頭巾を被り、付け髭を着け、生命の象徴「[[アンク]] (Ankh)」、支配権を表す「ワス(ウアス)杖 (Ouas)」、そして[[オシリス]]の背骨と言われるジェド柱 (Djed pillars) を組み合わせた杖を持つ<ref name="seidosha55" />。他の神々のように動物の姿を取ることはなく、時代が下っても変わらなかった。
 
メンフィスが上下エジプト統一時に首都となったことから上下統一の神とも考えられた。
 
== 信仰 ==
主にメンフィス、[[カルナック]]、[[ルクソール|ディル・エル・メディーナ]]で信仰された。
 
[[エジプト神話]]の鍛冶や職人の守護神ともされ、[[セクメト]]を妻に持ち、[[ネフェルトゥム]]の父とされる<ref>『エジプト神話』198-199頁。</ref><ref name="iwanami445-446">『神の文化史事典』445-446頁(プタハの項)。</ref>。{{要出典範囲|鍛冶で使う鉱物は地下資源であることから、{{仮リンク|タテネン|en|Tatenen}}など地下世界の神とつながりを持つ。|date=2015年2月}}また後世では、冥界の神とされた[[オシリス]]と結び付けられた<ref>『エジプト神話』198頁。</ref>。
 
プタハを世界創造の神とするメンフィス神学という独自の神話体系を持っていた<ref name="seidosha55">『エジプト神話』55頁。</ref><ref name=iwanami445-446 />。その内容は、{{仮リンク|シャバカ石|en|Shabaka Stone}}と呼ばれる碑文によって知られている<ref>『エジプト神話』54頁。</ref>。
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{{要出典範囲|闇を好む神でもあるとされ、[[アブ・シンベル神殿]]に祭られた神々の像の中で、一つだけ一年を通して日が当たらない位置に祭られている。|date=2015年2月}}
 
[[アピス]]牛はメンフィスではプタハの分身とみなされて崇拝された<ref>『エジプト神話』245頁。</ref><ref>『神の文化史事典』47-48頁(アピスの項)。</ref>。[[古代エジプト#エジプト新王国時代(第18 - 20王朝)|新王国時代]]の頃には、アピス牛としてこの世に現れるとも信じられて、さらに多くの地域で崇拝された<ref>『エジプト神話』292頁。</ref>。
[[アンク]] (Ankh)、ワス(ウアス)杖 (Ouas)、ジェド柱 (Djed pillars) を組み合わせた杖を持つ[[ミイラ]]の姿で表される<ref name="seidosha55" />。
 
[[アピス]]牛はメンフィスではプタハの分身とみなされて崇拝された<ref>『エジプト神話』245頁。</ref><ref>『神の文化史事典』47-48頁(アピスの項)。</ref>。[[古代エジプト#エジプト新王国時代(第18 - 20王朝)|新王国時代]]の頃には、アピス牛としてこの世に現れるとも信じられて、さらに多くの地域で崇拝された<ref>『エジプト神話』292頁。</ref>。
 
== 脚注 ==