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水中噴火
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[[ファイル:Volcano q.jpg|thumb|火山噴火]]
[[ファイル:MountRedoubtEruption.jpg|thumb|アラスカの[[リダウト山 (アラスカ州)|リダウト山]]の大噴火]]
'''噴火'''(ふんか、{{Lang-en-short|eruption}})とは、[[火山]]から[[マグマ]]や[[火山灰]]などが比較的急速<ref>奥野充、[http://hdl.handle.net/2297/1514 降下テフラからみた水蒸気噴火の規模・頻度] 金沢大学文学部地理学報告 第7号 (1995) p.1-24, {{hdl|2297/1514}}</ref>に地表や水中に噴き出すことである。'''火山活動'''(かざんかつどう、{{Lang-en-short|volcanic activity}})の一つで、マグマの性質によって、規模や様式にさまざまなものがある。[[気象庁]]では、[[火口]]から固形物が水平あるいは垂直距離でおよそ100 - 300mの範囲を越したものを「噴火」として記録することになっている<ref>{{cite web |url= http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/05m04/500_05m04memo.pdf |author= |title= &#x5b;防災メモ&#x5d; 噴火の記録基準について |date= 2005-05-09 |year= |work =[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/monthly_vact_2005.htm 火山活動解説資料:月間火山概況(2005年)] |publisher= 気象庁 |format=PDF| accessdate=2015-05-30 |archiveurl= |archivedate=|quote=|laysummary = |laydate = |ref=}} </ref>。
 
{{Anchors|火山噴火のタイプ}}
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噴火は、様々な条件下で種々の様式をとる。[[火山学者]]はこれを、代表的なタイプに分類し、命名している。
=== マグマ噴火 ===
: マグマ(本質物質)が直接地表に噴出する噴火をマグマ噴火という。
; [[ハワイ式噴火]]
: [[キラウエア火山|キラウエア山]]、[[マウナ・ケア山]]など、[[ハワイ島]]の火山でよくみられる噴火様式。[[流動性]]が高く、[[揮発性]]成分が少ないマグマが起こす噴火。[[爆発]]は起こらず、大量の[[溶岩]]が高速で流出する。
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; [[洪水玄武岩]]
: 洪水玄武岩は、数千万年に1回程度発生する。地表が大規模に割れ、大量の溶岩が短期間に地表に供給される。例えば、[[インド]]の[[デカン高原]]の[[玄武岩]]面積は、日本全土の約1.5倍に相当する。発生原因について、最近、[[プルームテクトニクス]]で議論されている。
 
=== 水蒸気噴火 ===
マグマ(本質物質)が地表に噴出しない噴火。
: 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を'''[[水蒸気爆発]]'''という。 爆発的な噴火だが規模はあまり大きくなく火山灰を噴出する程度の噴火も含まれまれるため、日本では'''水蒸気噴火'''と呼称することが一部の火山学者から提案されている<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/04m02/100_04m02memo.pdf 防災メモ 噴火の定義と規模] 気象庁</ref>。
 
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=== 噴火の場所 ===
火山は噴出する場所、特に水の存在によって噴火の様式が大きく変わる。
 
; [[海底噴火]]
: [[海底火山]]などが水深の深い所で噴火した場合、[[水圧]]が高いために爆発は起こらず、噴出した溶岩は[[海水]]で急に冷やされ、[[枕状溶岩]]あるいは{{仮リンク|ハイアロクラスタイト|en|Hyaloclastite}}となる。
; [[スルツェイ式噴火]](ウルトラブルカノ式噴火)
: [[水面]]近くでの噴火や、マグマが地下の浅い所で[[地下水]]と出会った場合は、水が瞬時に[[沸騰]]し、体積膨張を起こすため、爆発的な[[マグマ水蒸気爆発]]が起きる。従来はウルトラブルカノ式噴火と呼ばれていたが、[[スルツェイ島]]の噴火が典型的なウルトラブルカノ式噴火だったため、こう呼ばれるようになった。
; {{仮リンク|氷底噴火|en|Subglacial eruption}}(氷河底噴火)
: 巨大な[[氷河]]の下で火山が噴火した場合は、海底火山と同様の形態となるが、噴火の規模が大きく、[[氷床]]を解かしてしまった場合、氷河の下に巨大な湖([[氷底湖]])ができ、氷河の壁は大量の水の重さを支えきれずに決壊し、家や橋まで流してしまう大規模な[[洪水]]が発生する。この大洪水を[[氷河湖決壊洪水|ヨークルフロイプ]]と呼ぶ。
==== 水中噴火 ====
水中に噴出した場合は水中噴火と呼ばれる事がある<ref>松田時彦、中村一明、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/shigenchishitsu1951/20/99/20_99_29/_article/-char/ja 水底に堆積した火山性堆積物の特徴と分類] 鉱山地質 20巻 (1970) 99号 p.29-42, {{doi|10.11456/shigenchishitsu1951.20.29}}</ref>。
; [[海底噴火]]
: [[海底火山]]などが水深の深い所で噴火した場合、[[水圧]]が高いために爆発は起こらず、噴出した溶岩は[[海水]]で急に冷やされ、[[枕状溶岩]]あるいは{{仮リンク|ハイアロクラスタイト|en|Hyaloclastite}}となる。
 
 
== 噴火の規模 ==