「西遊妖猿伝」の版間の差分

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=== 主要人物 ===
;[[孫悟空]](そん ごくう)
:本編の主人公。河南地方・福地村で暮らしていたが、妖怪「無支奇」より斉天大聖の称号とその象徴である'''金環'''と'''金箍棒'''を授かり、常に戦いの火種となる宿命を負わされた少年。太古の昔より'''天罡三十六星'''に対応する'''地煞七十二星'''の一人として数えられており、乱を起こして滅びる運命にあるとされているが、宿命を変えて真の自分自身へと還るため玄奘とともに天竺を目指す決意をする<ref>天罡三十六星・地煞七十二星は『[[平妖伝]]』『[[水滸伝]]』などに登場するモチーフであるが、本作品では乱を起こして成功する者が天罡三十六星、失敗する者が地煞七十二星とされている。ちなみに天罡三十六星には欠員があり、それは地煞七十二星の中から運命を変えて成功者となるべき者がいるためと説明されている。また天罡三十六星に挙げられたリストの中には「[[孫文]]」があり、「孫悟空の子孫かもしれない」と指摘されている(その直後には「[[毛沢東]]」の名が見られる)。</ref>。
:怒りによって体内に眠る大聖の力が激発し、数百人規模の盗賊団を単独で壊滅させるほどの超常的な戦闘力を発揮するが、虐げられて死んでいった民衆の怒りや怨念に呑まれると自意識までが封印されるため周囲にいるものを無差別に殺し続けるようになってしまう。玄奘が経を唱えるとその状態は中和され、正気に戻る。そのことに気づいてから正気を保ちながら大聖の力を引き出す要領をつかんで利用する様になる。
:無支奇によって称号を授けられた時には10歳になるかどうかという年齢。西域篇でもようやく10代半ばといった年齢なので「小僧」「小童」と、よく呼ばれる。唐朝廷の関係者には李世民が戯れに付けた厩の番人の役職名である'''[[孫悟空#大鬧天宮(だいどうてんぐう)|弼馬温]]'''(ひっばおん)の名で呼ばれる。