「昇華 (化学)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
凝華について。
1行目:
{{出典の明記|date=2011年7月}}
[[File:Phase-diag.svg|thumb|right|240px|一般的な物質の[[相図]]。[[三重点]]以下の[[温度]]または[[圧力]](赤線部分)で昇華が起こる。]]
'''昇華'''(しょうか、{{lang-en|sublimation}})は[[元素]]や[[化合物]]が[[液体]]を経ずに[[固体]]から[[気体]]、または気体から固体へと[[相転移]]する現象。後者については'''凝華'''(ぎょうか)とも<ref>[http://www.chemistry.or.jp/news/press/1-1.html 高等学校化学で用いる用語に関する提案(1)](日本化学会、2015年3月17日更新版)。<br>[http://www.chemistry.or.jp/news/information/1-2.html 高等学校化学で用いる用語に関する提案(1)への反応](日本化学会、2018年1月25日更新版)。</ref>。[[温度]]と[[圧力]]の交点が[[三重点]]より下へ来た場合に起こる。
 
標準圧では、ほとんどの化合物と元素が温度変化により固体、液体、気体の[[三態]]間を相転移する性質を持つ。この状態においては、固体から気体へと相転移する場合、中間の状態である液体を経る必要がある。 しかし、一部の化合物と元素は一定の圧力下において、固体と気体間を直接に相転移する。相転移に影響する圧力は系全体の圧力ではなく、物質各々の[[蒸気圧]]である。
 
[[日本語]]においては、昇華という用語は主に固体から気体への変化を指すが、気体から固体への変化を指すこともある。また気体から固体への変化を特に[[凝固]]と呼ぶこともあるが、これは液体から固体への変化を指す用語として使われることが多い。英語では {{lang|en|sublimation}} が使われるが、気体から固体への変化を特に {{lang|en|deposition}} と呼ぶこともある。[[中国語]]では固体から気体への変化を「昇華」、気体から固体への変化を「凝華」と呼んで区別している。
 
== 昇華と物質 ==