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'''ベルギー王国'''(ベルギーおうこく)、通称'''ベルギー'''は、[[西ヨーロッパ]]に位置する[[連邦]][[立憲君主制]][[国家]]。隣国の[[オランダ]]、[[ルクセンブルク]]と合わせて[[ベネルクス]]と呼ばれる。首都[[ブリュッセル]](ブリュッセル首都圏地域)は[[欧州連合]](EU)の主要機関の多くが置かれているため、"EUの首都"とも言われており、その通信・金融網はヨーロッパを越えて地球規模である。[[憲法]]上の[[首都]]は、19の[[基礎自治体]]から成るブリュッセル首都圏の自治体の一つ、[[ブリュッセル市]]である。
 
19世紀に[[ネーデルラント連合王国]]から独立した国家で、[[オランダ語]]の一種である[[フラマン語]]が公用語の北部[[フランデレン地域]]と、[[フランス語]]が公用語の南部[[ワロン地域]]とにほぼ二分される(この他に[[ドイツ語]]が公用語の地域もある)。建国以来、単一国家であったが、オランダ語系住民とフランス語系住民の対立(言語戦争)が続いたため、1993年に[[フランデレン地域]]と[[ワロン地域]]とブリュッセル首都圏の区分を主とする[[#地方行政区分|連邦制]]に移行した。
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=== 音楽 ===
{{出典の明記|date=2013年6月14日 (金) 01:15 (UTC)|section=1}}
 
[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]の祖父で同名の音楽家であったルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン([[:de:Ludwig van Beethoven (1712–1773)|Ludwig van Beethoven (1712–1773)]])は[[メヘレン]]の出身であったといわれている。その後19世紀には作曲家[[セザール・フランク]]を輩出しているが、活躍地であるフランスの音楽史の中で語られることが多い。ちなみにフランクの家系はドイツ系であり、ドイツ音楽の強い影響をフランス音楽に持ち込んだ一派の指導的存在とみなされている。[[ブリュッセル音楽院]]では特に[[ヴァイオリン]]奏者を多く輩出しており、[[シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ]]とその門下である[[アンリ・ヴュータン]]や[[ウジェーヌ・イザイ]]などフランス語圏[[ベルギー人]]作曲家が「フランコベルギー楽派」と呼ばれる作風および演奏様式を確立した。20世紀の大指揮者の一人[[アンドレ・クリュイタンス]]も、やはりフランスの指揮者として語られることが多いが、ドイツ音楽とフランス音楽の両方で高い評価を受けた。その他、[[ヨス・ファン・インマゼール]]、[[フィリップ・ヘレヴェッヘ]]、[[クイケン]]兄弟、[[ルネ・ヤーコプス]]など[[古楽]]系演奏家を多く輩出している。20世紀後半の作曲家では、[[トータル・セリエリズム]]への道を開いた[[カレル・フイヴェールツ]]、前衛的な作風で電子音楽の分野でも活躍した[[アンリ・プッスール]]が知られる。
 
世界的伝説の[[ジャズ]][[ギタリスト]]、[[ジャンゴ・ラインハルト]]、ジャズミュージシャンで電子音楽バンド「[[テレックス (ベルギーのバンド)|テレックス]]」のメンバーでもある{{仮リンク|マルク・ムーラン|en|Marc Moulin|fr|Marc Moulin}}、越路吹雪のカヴァーでも知られる『雪が降る』の[[サルヴァトール・アダモ]]を輩出しているベルギーだが、{{要出典範囲|date=2012年4月|[[ロック (音楽)|ロック]]、生バンド系よりも元来[[テクノ (ダンスミュージック)|テクノ]]・[[トランス (音楽)|トランス]]などのエレクトロミュージックが非常に盛んである}}<ref>[https://www.residentadvisor.net/events/89141 外部リンク] ほか</ref>。テクノが最も盛んであった90年代の代表的テクノレーベル[[R&Sレコーズ]]は元々ベルギーの会社であり、世界的テクノフェスティバルであるI LOVE TECHNOは毎年夏に開催される。このためベルギーの一大伝統と化したエレクトロミュージックとプッスールら先人の前衛音楽を共存させた[[シュテファン・プリンス]]がダルムシュタット夏期講習会でクラーニヒシュタイナー音楽賞を受賞し、ベルギー人としては50年ぶりの前衛音楽楽壇デビューを果たしたことで話題となっている。
 
1970年代にはイギリスの[[プログレッシブ・ロック]]を範とするマキャベリ、COS などが広く知られ、その後も現在に至るまでプログレッシブ・ロックの流れのバンドが多く存在する。プログレッシブの一派としては、アヴァンギャルド音楽、現代音楽・室内楽などを吸収したバンド、[[ユニヴェル・ゼロ]]、[[X-レッグド・サリー]]、[[アクサク・マボール]]が国外でも高い評価を得ている。