「アメリカ国立公文書記録管理局」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし |
|||
196行目:
比較的[[情報公開]]が進んでおり、情報公開を望む市民団体の活動も活発であるアメリカ合衆国であっても、ことNARA所蔵の政府情報は、無料で万人に閲覧され、近年はインターネットで世界中の人間が入手可能であることから、国家の安全や個人のプライバシーを考えて公開には慎重になっている。特に911同時多発テロ後はその傾向が強くなっている。
NARA[[公開審査]]部門の法務顧問ゲーリー・スターンによると<sub><ref>[http://www.archives.go.jp/
物理的な理由で非公開になることもある。NARAは慢性的な人手不足で膨大な資料を扱っているため、たとえば複写して国家情報やプライバシー侵害部分のみをいちいち塗りつぶして公開するというような手間はかけていられないため、問題のある箇所があれば文書全体を機密扱いにしてしまうこともある。電子的に塗りつぶすことも技術的には可能だが、ハッキングされる恐れを考えると電子マーキングに踏み切れないという<sub><ref>[http://www.archives.go.jp/
NARAは議会や大統領からの要請があれば、特定の資料を最優先して公開に向けた審査をしなければならない。例えば[[1992年]]にはハリウッド映画『[[JFK (映画)|JFK]]』のためにわざわざ議会が「ケネディ大統領暗殺記録収集法」法令を作り、迅速に資料収集・機密あるいは公開扱いを決定してNARAに保管することを命じた。[[2000年]]には「日本帝国政府記録公開法」に従って機密審査を行い目録やガイドも発行されている。しかし情報公開を急ぐあまり、NARA所蔵資料全体から見た各資料の関連付けや、シリーズとしての系統的な整理がきちんと行えないまま公開することになり、NARAのアーキビスト達にとって不本意な状態となっている<sub><ref>[http://www.archives.go.jp/
=== 電子記録の保存 ===
|