「笑ってる場合ですよ!」の版間の差分

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=== 日刊乾電池ニュース ===
[[劇団東京乾電池]]([[柄本明]]・[[ベンガル (俳優)|ベンガル]]・[[綾田俊樹]]・[[高田純次]]・[[小形雄二]]・[[岩松了]]・[[田岡美也子]]・[[松金よね子]]・[[角替和枝]])と[[大橋恵里子]]が演じる時事コント(かつてこの枠で放送されていた『[[おとなの漫画]]』と同形式)。
 
東京乾電池は拠点にしていた[[渋谷ジァン・ジァン]]がある[[渋谷公園通り|公園通り]]に、長い観客の列が出来ていたことに目を付けたフジテレビのスタッフが劇団ごと起用<ref name="1980年代" >{{Cite book|和書|author=[[斎藤美奈子]]・[[成田龍一]]|year=2016|title=1980年代|chapter=〈演劇〉 緩く、過激に、静かに、駆け抜けた笑い。|publisher=[[河出書房新社]]|id=ISBN 978-4-309-62489-1|pages=271-276}}</ref>。座長の[[柄本明]]は既に俳優業が多忙で出演しなかったが、他のメンバーはほとんど全員が出演した<ref name="1980年代" />。演劇ファンの間では人気があったとはいえ、全国的な知名度はないに等しかったが、空前のお笑いブームで、[[B&B (お笑いコンビ)|B&B]]や[[ツービート]]、[[島田紳助・松本竜介|紳助・竜介]]といったパワフルな芸人に混じりつつ、東京乾電池は、時事ネタをもとにした寸劇をそれぞれの得意な笑いのトーンで展開して知名度を上げていった<ref name="1980年代" />。それは当時の漫才師や、それ以前に流通していた[[ザ・ドリフターズ]]や[[クレイジーキャッツ]]など音楽を経由したものとも異なる笑いの存在を、かすかな爪痕として残した<ref name="1980年代" />。徳永京子は「『笑ってる場合ですよ!』が1980年にスタートしたのは、80年代の演劇を示唆する出来事だった」と評している<ref name="1980年代" />。