「インドの菜食主義」の版間の差分

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==インドの菜食主義の範囲==
[[File:India vegetarian labels.svg|right|thumb|200px|インドの食品に付されるラベル。緑がベジタリアン用、赤がノン・ベジタリアン用]]
厳密に動物性の食物を口にしないベジタリアン([[ヴィーガン|ピュア・ベジタリアン]])もいるが、[[乳製品]]や卵、あるいは魚を食べるベジタリアンも存在する。その人が何を食べるが、何が食べられないかはその人の家系(宗教やカースト)によって決まっている。インドでは「血を流す」ことが大いなる穢れとみなされるため<ref>森本達男 p155</ref>、血を流さずに入手できる乳製品を食べるラクト・ベジタリアンや、乳製品に加えて卵を口にする[[オボ・ラクト・ベジタリアニズム|オボ・ラクト・ベジタリアン]]もいる。一般に上位カーストの人ほど食物に対する規制が厳しい<ref>森本達男 p102</ref>。
 
ピュア・ベジタリアンにはジャイナ教徒、保守的なヒンドゥー教徒、厳格なバラモン家系の人、修行者などがいる<ref>『インドを知る辞典』p114</ref>。野菜の中でも根菜類は「採取時に地中の虫を殺すことがある」ため、非暴力を重視するジャイナ教徒<ref>榊原英資 p150</ref>や、[[カシミール地方]]のバラモン階級の人<ref>『朝倉世界地理講座4』p21</ref>は、これらを食べない。[[ベンガル地方]]のバラモン階級の人は、特別な日を除いて魚を食べることが許されている<ref>『朝倉世界地理講座4』p20</ref>が、他地域のベジタリアンは[[精進料理]]の鰹節の出汁でとった味噌汁も飲まない<ref>榊原英資 p150</ref>。