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大森荘蔵著作集第八巻「時間と自我」月報5『大森先生を偲ぶ』において語られる、大森荘蔵氏との学者らしからぬ交流断は大森氏に興味を覚えない者であろうとも一見の余地はある。
 
現在は日本大学で教鞭を取っているが、ふと持論を展開する際、眼鏡を外し柄の片側を口に加える仕草は氏の教え子ならばその姿に貫禄とその後の持論に期待を寄せたことであろう。そういう意味では単なる学者だけではなく、何か人を惹き付ける役者という雰囲気を持ったもの人物である。