「岡野包秀」の版間の差分

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味っ子 (会話 | 投稿記録)
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その逸話とは、前原の店で手代をしていた美男子の岡野は、この店に客としてやってきた本所大工元締めの平兵衛の娘お艶に近づいて恋人となり、彼女に吉良家の普請を請け負った平兵衛の持つ吉良邸絵図面を盗ませる。しかし恋人を騙してしまったことに自責の念を感じて、岡野は愛と忠義の狭間で苦悩するという筋書きのもの。
 
話としては面白く、ドラマなどでもしばしば登場する逸話である。しかし残念ながら事実ではなかろうと思う。なぜならば[[寺坂信行|寺坂]]の筆記に「吉良邸絵図面は内縁を以って入手した」と書かれているからである。「内縁」というからには、誰かが親族筋で手に入れたということだろう。おそらく吉良が移ってくる前の屋敷の主だった[[松平信望|松平登之助信望]]家臣に親族がいる[[大石瀬左衛門]]あたりが入手したと考えるのが自然ではないか。
 
吉良邸討ち入り時の際には表門隊に属した。本懐後、松平邸に預けられ、同家家臣の加藤斧右衛門の介錯にて切腹。[[享年]]24。主君[[浅野内匠頭]]と同じ高輪[[泉岳寺]]に葬られた。法名は刃回逸剣信士。