「アルコール依存症」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m ウィキ文法修正: 間違った画像オプション 配置位置を"right"に指定した。同種類の無効なオプションを削除する:"none" lintId=13575960
身体依存のない薬物も多いので前後の文章に続けてしまうとよくない
16行目:
'''アルコール依存症'''(アルコールいそんしょう、アルコールいぞんしょう、{{Lang-en-short|Alcoholism}})、'''アルコール使用障害'''({{En|Alcohol use disorder}}、{{En|'''AUD'''}})とは、[[薬物依存症]]の一種で、飲酒など[[アルコール]](特に[[エタノール]])の摂取(以下、[[飲酒]]とする)によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す[[精神障害]]である<ref name="Kaplan">{{Cite |和書| |author=B.J.Kaplan |author2=V.A.Sadock |title=カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開 |edition=3 |publisher=メディカルサイエンスインターナショナル |date=2016-05-31 |isbn=978-4895928526 |at=Chapt.20.2}}</ref>{{Sfn|英国国立医療技術評価機構|2011|loc=Introduction}}。以前は'''慢性アルコール中毒'''('''アル中''')、'''慢性酒精中毒'''などと呼ばれていたこともある<ref name="nobuta">{{Cite |和書|author=[[信田さよ子]] |title=依存症 |date=2000-06 |publisher=文芸春秋 |isbn=978-4166601080}}</ref>。
 
症状は精神的依存と身体的依存から成り立っており、飲酒が[[セルフコントロール|自分の意志でコントロール]]できなくなる症状を[[精神的依存]]、[[振戦せん妄]]などの退薬症状([[アルコール離脱症候群]]、リバウンドともいう)を[[身体的依存]]と言う<ref name=nobuta />。アルコール依存に限らず他の様々な薬物依存症も同じような特徴を持っているとされる<ref name=nobuta />。患者は、アルコールによって自らの身体を壊してしまうのを始め、家族に迷惑をかけたり、様々な事件や事故・問題を引き起こしたりして社会的・人間的信用を失ったりすることがある([[アルコール乱用]]){{Sfn|世界保健機関|2010|loc=ALC}}{{Sfn|英国国立医療技術評価機構|2011|loc=Introduction}}。
 
かつては、このような状態になってしまうのは本人の意志が弱く、道徳観念や人間性が欠けているからだとの考え方で済まされて納得されてきていたが、最近では社会的な必要性からも医学のカバーする範囲がより拡大されていくことに伴って、医学的見地から精神障害の一つとして治療を促す対象と考えられている<ref name=nobuta />。