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[[ファイル:Berillo.jpg|thumb|right|200px|[[緑柱石]]]]
[[ファイル:Louis Nicolas Vauquelin.jpg|thumb|180px|[[ルイ=ニコラ・ヴォークラン]]]]
ベリリウムという名前は[[緑柱石]](beryl, [[ギリシア語]]で beryllos)に由来している。ベリリウム塩類が甘みを持つことから、かつてはグルシニウム(glucinium(旧元素記号Gl, glucinium, ギリシア語で甘さを意味する glykys から)と呼ばれた<ref>[[#yamaguchi2007|山口 (2007) 58頁。]]</ref>。
 
初期の分析において[[緑柱石]]と[[エメラルド]]は常に類似した成分が検出されており、この物質は[[ケイ酸アルミニウム]]であると誤って結論付けられていた。[[鉱物学]]者であった[[ルネ=ジュスト・アユイ]]はこの二つの結晶が著しい類似点を示すことを発見し、彼はこれを化学的に分析するために[[化学者]]である[[ルイ=ニコラ・ヴォークラン]]に尋ねた。[[1797年]]、ヴォークランは緑柱石をアルカリで処理することによって[[水酸化アルミニウム]]を溶解させ、[[アルミニウム]]からベリリウム酸化物を分離させることに成功した<ref>{{citation