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[[東京都|東京]]・[[赤坂 (東京都港区)|赤坂]]にある「東京ロイヤルホテル」のエレベーター内で、胸部を刺されたまま乗り込んできた黒人青年ジョニー・ヘイワードが死亡した。麹町署の棟居弘一良刑事らは、彼が滞在していた「東京ビジネスマンホテル」まで乗せたタクシー運転手の証言から、車中でジョニーが「ストウハ」という謎の言葉を発していたことを突き止める。さらに羽田空港から東京ビジネスマンホテルまで乗せた別のタクシーの車内からは、ジョニーが忘れたと思われる恐ろしく古びた『[[西條八十]]詩集』が発見された。
 
一方、バーに勤めていたとある女性が行方不明になる。夫の小山田は独自に捜索をし、妻文枝の浮気相手である新見を突き止めるが文枝の居場所は分からなかった。文枝はこの時点で轢死しており、犯人は政治家郡陽平の妻であり家庭問題評論家八杉恭子の息子である郡恭平だった。恭平は車を運転していた最中、スピンを起こし女性文枝をはねてしまったのだ。発覚を怖れた恭平は同棲者の路子と共に遺体を東京都西多摩郡の山林へ隠す。その後路子に進の勧られで身を隠すため、路子を伴っ恭平は[[アメリカ]][[渡米しニューヨーク]]へ共身を隠そうとする滞在した
 
棟居刑事は「ストウハ」がストローハット(麦わら帽子)を意味すると推理した。実際に事件現場であるホテルの回転ラウンジの照明が麦わら帽子状に見えるため、ジョニーがそれを見てそう思い込んだと解釈した。詩集におさめられた一編の詩に、麦わら帽子と霧積という地名が記されていたのだった。更にアメリカ側からの捜査により、ハーレムに住むジョニーの父親が金持ちの車に飛び込み示談金を受け取りジョニーに日本へ行くよう渡航費をねん出したことを捜査本部は聞く。父親はその後死亡。ジョニーがニューヨークを去る際に残した「キスミー」という言葉から、捜査陣は群馬県の霧積温泉郷を割り出した。棟居らが現地に向かうと、ジョニーの情報を知っているであろう中山種という老婆が橋の上から転落死していた。群馬県警は転落死と考えていたが棟居らは殺人事件と主張する。棟居らは中山種の本籍のある富山県八尾へ向かう。捜査の中、八杉が八尾出身であることを偶然発見する。