「泉鏡花」の版間の差分

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m 『二之巻』の「二」がカタカナの「ニ」であった。
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潔癖症のせいで「[[豆腐]]」の用字を嫌い、かならず「豆府」と書いた。しかしそのわりに豆腐そのものは好きでよく食べ、貧乏時代は[[おから]]でもっぱら飢えをしのいだ。
 
[[谷崎潤一郎]]、[[吉井勇]]と鳥鍋を囲んだとき、無頓着泉の潔癖症を知ら谷崎は「半煮えくらいがうまい」といって次々に鳥を引きあげてしまうので、火の通った肉しか怖くて食えない鏡花は「ここからは私の領分だから手を出すな」と鍋に線を引いたという。
 
中華料理に誘われて知らずに蛙の揚げものを食べてしまい、「とんだことをした」と慌てて宝丹(胃腸薬)を一袋全部飲んだことがある。生ものは無論だが、海老、[[蝦蛄]]、蛸のようなグロテスクな形をしたものも絶対に口にしなかった<ref name="settai" />。