「月影のキューバ」の版間の差分

[[1960年]]にキューバの人気歌手であった[[セリア・クルス|セリア・クルーズ]]の歌唱で ''"MAGICA LUNA"'' として発表された。このレコードを録音する際、キューバでは当時最も有名な楽団であった[[ソノーラ・マタンセーラ楽団]]による伴奏で録音を行った。この楽曲は発表と同時にキューバでは当時空前の[[ヒット曲|大ヒット曲]]の一つとなった。

このレコードは当時日本でも発表直後に[[セリア・クルス|セリア・クルーズ]]<ref>当時の日本盤の表記は「セリア・クルス」であった。</ref>版、すなわちオリジナル版が[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|日本ビクター]]より発売され（販売元は[[シーコ・レコード]]）、そのレコードジャケット裏面に書かれてあった解説では「[[南米]]のヒットソングらしく情熱的で、一度耳にしたらとても忘れることができないほど、親しみよい曲です。」と書かれていた。

その直後に数ヶ国でこの楽曲の[[カヴァバー]]が歌われ始め、日本では[[森山加代子]]、[[西田佐知子]]、[[ザ・ピーナッツ]]がそれぞれカヴァバーを行った。ただし3者共に歌詞が異なっている<ref>森山加代子版では「月のキューバの夜の…」で、ザ・ピーナッツ版では「月影青い椰子の下…」でそれぞれ始まる。</ref>。ザ・ピーナッツ版のレコードのB面は「[[恋のバルカローレ]]」であった。

後にザ・ピーナッツ版は[[{{仮リンク|カテリーナ・ヴァレンテ]]|en|Caterina Valente|it|Caterina Valente}}が「カヴァーの更なるカヴァー」としてザ・ピーナッツ版の歌詞そのままに[[日本語]]で歌唱した。このカテリーナ・ヴァレンテ版はキングレコードが[[1961年]]に発売した（B面は「[[月影のナポリ]]」であり、これも日本語歌唱であった）。これはパイヨンのリズムに乗って歌唱した楽曲であった。

なお、森山加代子版は『[[第11回NHK紅白歌合戦]]』では森山加代子によって歌唱された。この他、日本では[[クリスタル・シスターズ]]（[[テイチクレコードエンタテインメント|テイチク]]）や[[木田ヨシ子]]（[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|日本ビクター]]）によりカバーされている記録が残っているが、これらの詳細は不明である。

また[[2014年]]、[[千葉ロッテマリーンズ]]に入団した[[アルフレド・デスパイネ]]選手の[[応援歌]]に使用された。

*作詞・作曲: P：P.Welch・M.Merlo

*日本語版訳詞: ：[[松坂直美]]（西田佐知子版）/ [[音羽たかし]]（ザ・ピーナッツ版 / カテリーナ・ヴァレンテ版）/ [[ホセ・しばさき]]（森山加代子版）

*オリジナル版、ザ・ピーナッツ版、カテリーナ・ヴァレンテ版:：[[キングレコード]]

*森山加代子版:：[[EMIミュージック・ジャパン|東芝レコード]]、B面は「黄色いバスケット」

*西田佐知子版:：[[ポリドール・レコード#日本のポリドール|ポリドールレコード]]

* キングレコード「月影のキューバ」オリジナル版 / ザ・ピーナッツ版 レコード裏面記載解説文

*東芝 レコード「月影のキューバ」森山加代子版 レコードジャケット

* [[ザ・ピーナッツ メモリーズBOX]] 解説書（[[2004年]][[11月26日]]発売）